17年度の情報教育実践報告
観音寺市立中部中学校
<1年生> タイピング練習(スモックのらくらくタイピング)
 事前調査で,生徒のコンピュータリテラシー十分でないことが分かった。その中で,キー入力ができない生徒が複数いた。そこで,コンピュータの起動やパスワードの入力を再指導した後,コンピュータに慣れ親しむ方法として,各自にタイピング練習用のCDを渡しタイピング練習を行った。生徒はゲーム感覚でタイピング練習を行った。練習3時間目でテストを行い生徒のリテラシー向上に努めた。

<トップ画面>

<スタート画面>

 <トレーニング画面>
 画面上中央に「ひらがな」や「カタカナ」が表示されそれを正確かつ早く打つ練習である。(トレーニング画面参照)各自には終了までの時間が右上に表示されて,自分の打つ速さが分かる。
 このタイピング練習は楽しいため,生徒が一生懸命に何度も挑戦していた。その結果,正確に打てる生徒が増えた。
<2年生> 表計算の練習(エクセルソフトを使用)
 2学期からコンピュータの授業に入り,事前アンケートから文字等の入力は1年次にある程度練習している事が分かった。発展内容として表計算の練習を行った。内容は,合計,平均,ランク,IFの4項目について実習を行った。

<練習用データ>
 このようなデータを各生徒に送り,実習を行った。合計および平均の出し方は,以外と理解が早かったのだがランク関数やIF関数の内容に関しては表面上は理解できたが,関数の操作について十分でなかった。時間的余裕があったので,次の練習課題を与えた。
 人口,面積についてランク関数を使って順番を求めた。この関数は、生徒にとって簡単であった。
 ランク関数の数字に,条件付き書式設定で上位10県の色を変えて,見やすくした。問題はランク関数である。事前に説明プリントを配布して操作の実習をしたにも関わらす,理解できてなかった。
 IF(O4>=0.7,”○”,“×”)…の基本式を利用して条件を以下のようにした。
 <利用方法>
O4>=0.7は◎
O4>=0.55は○
条件にそろわなければ×
IF(O4>=0.7,”◎”,IF(O4>=0.55,”○”,”×”))
 偽りの時に,もう一度IF関数を利用することを指示したが、利用の方法が分からない生徒が多く出た。
教材提示装置を使って利用方法を説明すると各自が条件に沿って表示できた。そのときの様子は、「やった」と言った感じの顔であった。

<作成画面>
<3年生> Webページの作成
5枚の画面に自分で思い思いの内容(自分の趣味,中学校生活の思い出等)を作る。
また,ネットで得た情報を掲載しない。各ページにリンクを貼る。
 3年生は,2週間に一度の授業で変更等があると1ヶ月に一度の授業になり,なかなか進まなかった。完成した作品はCDに記憶させて卒業祝いとした。家庭でwebページを作成した経験のある生徒は5枚のスライドの中に自分の思いを早く作成できたが,初めての生徒にとっては難しい作業であった。しかし,どの生徒も意欲的に作業を行い,多くの生徒は不明な点について質問した。
成果と課題
 教科(技術科)の利用だけでなく少しずつ他の教科でも利用が進んでいることに感心する。特に、年間計画の中に「どの分野で利用するか」を位置づけて、生徒にとってコンピュータの利用がより効果的であるかを考えた授業が多くなっている。しかし、他の教科でもコンピュータの利用が推進されるよう学校あげての実践研究が必要である。
 さらに、コンピュータを授業に活用するためには、不慣れな職員が安心して操作できるようにするためのTT授業やコンピュータ操作に関する研修を取り入れたりして、他の先生にも広く活用ができるようにする必要がある。
back