情報教育の実践
三野津中学校
教科での取り組み;技術・家庭科
 プレゼンテーション機能を持つソフトを活用し,学校行事の想い出を他に広く伝える事を目標に取り組み,国語力の育成に努めた。情報を発信するには,テーマと内容を十分に検討することが必要である。そして,情報を受け取る人にわかりやすくする工夫をする。そのためには情報を内容ごとに分類し,それを構造的に配置する工夫が大切である。
 構造が決定すれば,それぞれのスライドで文字・図・画像・音などの情報を,どのように表示するかレイアウトを考えさせ,情報の結びつきを意識させることで「伝え合う力の育成」に努めた。

 【画像データの整理】

【プレゼン作品の製作】
選択教科での取り組み;選択国語科の実践
 伝える力を培うために,絵本の読み聞かせを校内文化祭で披露した。実物投影機とプロジェクタを活用し,体育館に集まった聴衆の拍手を浴びた。
 絵本の出版社と協議を重ね,コンテンツの作成に熱心な取り組みをみせた。文化祭の当日にコンテンツが未完成のため,今回はコンテンツの披露を見送った。著作権等の認識が深まりをみせ,意識が高揚できたことは成果の一つである。
職員研修;情報モラル・著作権及び各種ハードの取扱い
 長期休業中にコンピュータ研修の時間を確保し,職員の情報モラルとプロジェクタ等の提示機器のセッティングを研修した。
 平成16年から施行された改正著作権法では,教育現場での著作物の利用を円滑にするため例外措置が拡大された。学校などの教育機関においては,その公共性から例外的に許諾を得ることなく一定の範囲で自由に利用することができるものである。
 ややもすれば,これを拡大解釈し,教育目的であれば何でもできるなどと思い込みそうになる。他に著作権があるものを利用できるのは,「授業の中」という認識を持ついい機会になった。
成果と課題
 今年度も情報機器を活用した授業実践が,英語科・社会科・国語科等広がりをみせ,頻度も増えている。授業の中での活用が,生徒の知的好奇心や探求心を刺激し,「話す・聞く・書く・読む」活動が充実してきた。
 今後は,情報機器の日常的活用をより推進し,生徒の情報モラルの育成に取り組みたい。毎年職員の研修時間を確保し,共通の問題解決に取り組みたい。
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