Creative7とは

香川漆芸と地域振興

香川漆芸は5つの技法が国の伝統的工芸品に指定されています。本校は工芸科漆芸コースを中心に漆器産業の担い手を育成するとともに、多くの著名な漆芸作家を輩出してます。現在では、生活様式の変化や大量生産方式による安価な生活用品の普及などから漆器の需要低迷が続いており、香川漆芸の普及と後継者の育成が課題となっています。

ものづくり部 Creative7の創設



校の漆芸教育の技術と生徒の若い感性を生かし、地元香川の漆器産業を活性化できないかを検討し、全日制7科がそれぞれの専門性を生かしながら、横断的に協力し合い作品作りができるよう『Creative7』として部活動を設立し活動を開始しています。創立120周年を越えた本校にとっても科を横断しての作品制作活動は初めての試みです。各科に担当教師を配置し、制作する作品により専門科の協力を得られるようになっています。



独自性のある作品制作



県内はまだしも県外になると香川漆芸の認知度は低く、関東では3%程度の方にしか浸透していません。また香川漆器はその技法から制作行程も多く、材料も大量に使うため値段が高いものとなっています。私たちが考えたことは、安価で普段使いができ、手に取ってもらう機会を増やし、漆器の良さを分かってもらうことができないかと考えました。そこで日々の生活に潤いを持たすことがきるよう「ちょっとうるし、ちょっとうれし」というスローガンのもと活動をすることにしました。。作品を制作するうえで、レーザー加工機・3Dプリンタ・真空吸着ロクロいった最新機器を使用しての制作を考案し、品質のばらつきがなく機械をオペレーティングし量産することで、価格を安く抑えるよう工夫することができています。伝統を継承しつつ新しい機材や技術を投入し新境地を模索し提案する。図柄や制作物といった点で私たち若い世代が「欲しい」と思うものを意見交換しながら制作をしています。