2月全校集会講話(2月1日(金))

 普通、カレンダーでは1年は12の月に分けられているが、1年を24等分する24節季という季節の表し方がある。そのうち、多くの皆さんになじみがあるのは、「夏至」「冬至」「春分」「秋分」の「二至二分」というものと、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の「四立」(しりゅう)ではないかと思う。 そのほかにも、「冬ごもり中の虫が目を覚まし姿を現す」日とされる「啓蟄」(3月上旬)や、「穀物を育てる雨が降り、芽を出させる」日とされる「穀雨」(4月下旬)、「寒さが最も厳しい」とされる「大寒」(1月下旬)などは耳にしたことがあるのではないかと思う。

 今日(2月1日)、最も近いのはそのうちの「立春」である。今年のカレンダーでは、2月4日が立春に当たる。「立春」の意味というのは、読んで字のごとく「春の始まりであり、春の気始めて立つ」ということである。「この真冬に」と思う人が多いであろうが、この日から、いや今日から春が始まったという気持ちを持ってもらいたい。

 今日から3年生が「家庭学習」の期間に入った。よく3学期というのは「1つ上の学年の0学期」というようなことが言われるが、それはそういう気構えを持って学校生活を送りなさいという意味である。

 2年生の皆さんにあっては、ちょうど今日から1年後には3年生と同じく「家庭学習」が始まる。ということは、高校生活は実質的に残り1年という意味である。1年生の皆さんは2年生になるということで、後輩ができる。勉強にも部活動にも、また文化祭のような学校行事にも中心となって頑張る高校生活の中核となる学年を迎える。そういうこときちんと意識した生活を送ることを希望する。

 さて、半年近く前の話になるが、校長協会の方からちょっとしたアンケートを依頼され、あるクラスに回答をお願いした。そのアンケート自体は、本校にとって大きな意味を持つものではなかったのだが、パソコンを使って回答の集計処理をして驚いた。それは2つの事柄について。1つは、「あなたの集会での態度はどうですか。」という問に対して、「よく話を聞いている」という答えが4割、後の6割は「静かにしているが、あまりよく聞いていない」というものであった。これには正直、がっかりした。しかし、そのことを言ったある先生から、「じゃあ、先生は高校生の時、校長先生が何を言うかなと、期待していましたか?」と言われた。絶句であった。しかし、この問いは校長の講話だけについて尋ねているものではなく、生徒指導や進路指導の先生方の話、ひいては授業中の先生方の話にも通じているものと考えて「ぞっ」とした。皆さんはそれほどまでに、「人の話を聞いていない」ということか。

 もう一つは、「公共の場(バス・電車等の車内・路上等)での飲食についてどう思いますか。」という問に対して、4割の人が「迷惑な行為だと思うのですべきではない」と答えたのに対して、6割の人が「後片付けをきちんとすればしてもよい」と回答した。断言しておくが、これはしてはいけないことである。私は、若者の文化、若者特有の行動パターンや言葉遣い等をすべて否定するつもりはないが、この行為は明らかに「迷惑行為」である。このアンケートをお願いしたクラスでは、「あなたがルールを守る要因は何ですか」との問に、75%の人が「法律や校則で決まっているから」と回答したが、この行為は、6割の人が回答した「守ることが当然」の行為だからなのである。

 皆さんは、「高校には「道徳」の時間がないから、高校では道徳は教えないんでしょ。」と、思っている人がいるかもしれない。しかし、それは大きな間違いである。高校では、道徳の時間はないけれども、「教育活動全般の中で教える」と規定されている。私は、高校というのは、人生で最後の「教育機関」であると考えている。大学等ではなかなかそこまで面倒を見てくれない。行動の仕方まで注意してくれない。このアンケート結果を参考に、先生方とともに皆さんの今後の指導の在り方を考えていかなくてはならないと考えている。非常に残念な結果であったと認識している。

 皆さんの人生の先輩である先生方(先生というのは本来、先に生まれた人という意味だそうである。)、そして言うまでもないが保護者の言うことをよく聴いて「2年生0学期」「3年生0学期」のスタートとしていただきたい。




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Last-modified: 2019-02-01 (金) 10:50:23 (19d)