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平成15年度卒業式 |
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校 長 式 辞 |
| 春風、処々に閑かなり 年年の春色、誰が為にか来たる 今年も穏やかな春の訪れとともに平成15年度香川県立高松高等学校卒業証書授与式を行うに当たり、香川県教育委員会教育委員田中良子様、香川県議会議員鎌田守恭様、玉翠会会長多田野久様、PTA会長土居邦壽様をはじめ、多数のご来賓の方々にご出席をいただき、かくも盛大な卒業式を催すことができますこと、心から厚くお礼を申し上げます。 ただ今、卒業証書を授与いたしました全日制課程357名、定時制課程16名、通信制課程52名、合計425名の卒業生諸君、卒業おめでとう。諸君はこれまで本校のそれぞれの課程で 3年または4年間、自らの目標に向かい並々ならぬ努力を傾注して、本日ここにめでたく高等学校を卒業し、新しい人生の門出を迎えようとしています。これまでの努力と、在校生を愛情をもって力強く導いてくれたことに対して敬意を表するとともに、この日の感激を胸に、大いなる飛躍とさらなる人間的な成長を期待しています。 さて、新たな旅立ちには、新たな決意が必要です。諸君は、今、どのような決意を胸に秘めていますか。聖路加国際病院の日野原重明名誉院長は、92歳になる現在も生涯現役の医者として、多方面の活躍をされていますが、いつもお父さんから教わった「三つのV」の教えを大切にしているそうです。物事に取り組むときには、まず「第一のV」であるビジョン(目標)をしっかりと定めることが大事で、次に「第二のV」であるベンチャー精神をもってチャレンジし続けること、そして最後に「第三のV」であるビクトリー(勝利の栄冠)を勝ち取ることができるというものです。つまり、人間はどんなときでも @明確なビジョン A果敢なベンチャー精神 B飽くことなきビクトリーへの執念 この「三つのV」を念頭において地道に努力していけば、必ず成功への道が拓けるということです。 本校の前身・高松中学校の校訓「至誠一貫」や県立高松女学校の「雪持ち笹」の精神、これらを現在に受け継いだ「高高スピリット」も、真心をもって何事も誠実に行えば、たとえ困難なことがあっても、それを乗り越えることができると説いています。 しかし、諸君がこれから出会うであろう現実の場面においては、そう簡単に自分の思う通りに事が運ぶことは少なく、むしろ困難やリスクを伴う方が多いと思います。初めから自信をもってやれるようなものは、前例踏襲でしかなく、そこからは何も生まれません。それゆえ、新しいことに挑戦するときには、自信より先に勇気というものが必要なのです。「勇気は常に自信より先にある」とは、日本で最初の南極越冬隊長を務めた西堀栄三郎さんの有名な言葉です。 現代のような変革期の社会には、この西堀さんの言う新しいことにチャレンジする勇気が特に必要とされています。人生は一度しかない。諸君には、自分の生活に直結する話題にしか興味を持たなくなりつつある現代の安直な世の風潮に、決して付和雷同することなく、「三つのV」と勇気、そして校歌にある「独立自主」の精神をぜひ思い起こし、自分らしい花を咲かせるために背筋を伸ばして、正々堂々と世界に羽ばたいてほしいと願っています。 保護者の皆様には、お子様のご卒業誠におめでとうございます。三年あるいは四年の間には多くのご苦労もあり、感慨ひとしおのことと思います。卒業は次の人生へのスタートでもあります。ぜひ希望に胸を膨らませ、新たな目標に向かって歩み始めるお子様が、よりたくましく成長できますよう、尚一層の励ましと力添えをお願いいたします。 それでは卒業生諸君、これから始まる新しい人生の中で、どんな場面に遭遇しても、高松中学校・県立高松高等女学校・高松高校と110年にわたって、先輩から後輩へと受け継がれてきた「高高スピリット」の精神をバネにして、いかなる困難をもはね返し、勇気をもって力強く人生を歩んでいってほしいと願っています。そして、再びこの母校で諸君と再会できる日を楽しみに、教職員並びに在校生一同、桜の開花とともに始まる諸君の希望に満ちた前途洋々たる未来に幸あれと心から祈念して卒業式の式辞といたします。
香川県立高松高等学校 校長 溝 渕 利 博
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