2年学年主任より

 私は春が嫌いです。寂しいお別れがあるからです。昨年お世話になった1年団の先生方が先日の離任式でみなさんへの熱い思いをたくさん詰め込んでお別れのあいさつをされました。学年主任だった宮西先生の特別に熱い思いを受け止めることができましたか。「人生にはうまくいかないことが多々あります。そこで負けたらいけない。心が折れたらいけない。いろいろアドバイスはもらうけど最後に決めるのは自分。迷ったら損得ではなくて自分の心が躍る方を選ぶ。自分で選んだ道だからこそ、不平不満を言うことなく自分で考え、自分で責任ある行動する。」去年の1年団目標に則った話を宮西先生はされていました。宮西先生のリーダーシップのもと、みなさんは充実した1年間を送ることができました。

 宮西先生の後を受け継ぎ、2年団の学年主任を仰せつかり、身の引き締まる思いと同時に幸せに思っています。みなさんが勉強に部活動に学校行事に一生懸命がんばっている姿を見るのが大好きです。笑顔であいさつをしてくれるみなさんが大好きです。みなさんとともに西高での時間をさらに充実させたいと思っています。

 宮西先生は2年生では「将来を見つめる」という学年団目標を考えていました。その思いを継承して、今年の学年団目標はこの「将来を見つめる」とします。先日の学年団集会でこの目標に関して、みなさんにふたつの問いを投げかけました。一つめは将来を見つめたとき「どんな人生を歩みたいですか」という問いでした。もちろん大学進学を目指して西高に入学してきたと思うのですが、みなさんが思い描く人生を歩むためには、いまどんな取り組みをどのように努力していけばいいかを、具体的に考え実行することが大切だと思います。明確な進路目標を設定し、それを実現させるために、いまやるべきことを開始してください。それは皆さんの目の前にあります。

  もう一つの問いは将来を見つめたとき「どんな人間になりたいですか」という問いでした。わたしはみなさんに周りの人たちに大切に思ってもらえるような人間になって欲しいと思っています。誰かの支えになったり、社会の役に立つ、そしてそれを生き甲斐とするような人間になって欲しいと思っています。そのためには好きとか嫌いとかの判断基準ではなく、どんなことにも心を込めてやってほしいと思います。

 「傘かしげ」という言葉があります。江戸時代、庶民の住んでいる裏長屋の路地は道幅が狭く、雨の降る日、そんな道を互いに傘をさしてすれ違う時に、傘を外側に傾けてすれ違いました。その仕草のことを言います。相手に雨水がかからないようにという配慮や譲り合いの精神、思いやりの精神から生まれた仕草です。自分も、周りの人たちも大切にする気持ち、そしてその気持ちを言動に表すことはとても大切なことだと思います。まずは心を込めて「あいさつ」をすることから始めませんか。すべては「あいさつ」から始まります。あいさつの向こう側には様々なコミュニケーションが広がっています。将来について語り合い、叱咤激励しながら自分自身の将来を見つめてください。先生方も含めて2年団全体で、お互いを高め合う集団づくりをしましょう。校訓の2番目にある「連帯」を意識した一年間にしましょう。  私は西高で10年目となりました。今までの高校では一番長い勤務校になりました。定年退職まであと2年、みなさんと一緒に西高を卒業したいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
2年学年主任 中井幹人