ポスターセッション
内海中学校における情報発信のあり方
木田・香川・小豆 グループ
1 はじめに
文部科学省が平成15年7月に発行した「教育の構造改革」(画一と受身から自立と創造へ)のパンフレットには、教育の構造改革を進めるための4つの理念があり、その4項目目に「公開」と「評価」の推進があげられている。
その大意は、全ての学校が国民への教育の説明責任を果たし、信頼される存在となるため情報公開を積極的に推進する必要があるということと、そのため適切な評価システムを構築して、教育の質を保証し、不断の検証を図ることが重要であるということである。
本校でのWebページの公開は、外国語指導助手の手により平成10年に行われた。その後、平成11年度と平成13年度に全面改定を行い、情報担当者の管理の下で運営している。
現在、Webページ公開の目的は、在校生と卒業生及び保護者を対象とした情報提供サービスとしている。
家庭におけるインターネットへの接続の普及率が高まっている今日において、学校のさまざまな情報をWebページで公開することは、家庭・地域への情報公開の手段として大変有効なものと考えられる。
2 実践の概要
(1) Webページによる情報提供サービス
本校では、Webページの運用を主に2人(英語科と技術科の教師)で行っている。メインのページは行事ごとに更新し、学校関係者を対象に情報を発信している。
本年度、6月まで掲示板を開設していたが、一部の心ない書き込みにより、現在、閉鎖している。それまでは、前向きな意見の書き込みが多く、大変好評であった。きちんと管理していたので、現在の状況は残念である。
また、携帯サイトには、お知らせ、行事予定、スクールバス運行予定時間、給食献立など、保護者に必要な情報を配信している。更新は月末に行っている。
このようなWebページの運用も2人の教師だけでは、人事異動に伴って更新できなくなる問題もあるので、本年度より、校務分掌の中に『Webページ作成』という項目を追加してもらい、各学年の生徒会担当に加わってもらった。
このことにより行事関係や生徒会の動きが多面的にとらえられるようになると期待している。
また、給食の献立については、本年度、新規採用の学校栄養職員(コンピュータに堪能)となったので、スタッフとして加わってもらい、データを作成してもらっている。
(2) 卒業CDによる思い出作り
学校のWebページの更新と並行して、卒業CDの制作を毎年行っている。
技術・家庭で作品を製作したことをいつまでも記憶にとどめておいて欲しいという願いから、この企画をスタートした。
当初、1、2年で製作した作品をデジタル化し、3年で自分のWebページを作成する際、作品を紹介するというシンプルなものであったが、年々、バージョンアップをしている。現在では、学校行事を中心としたビデオ、部活動の紹介ビデオ、体験活動のビデオ等を編集してその中に入れている。
さらに昨年度より、選択技術においてビデオ編集を行っており、その作品も生徒のWebページにリンクを貼って紹介している。
この卒業CDは、生徒・保護者ともに好評で、授業(Webページ作り)における意欲化につながっている。
3 おわりに
今後、Webページによる情報提供サービスは、生徒・保護者のニーズに対応したより内容の濃いものにしていこうと考えている。
メーリングリストによる保護者の携帯電話への電子メールサービスや携帯電話からの学校行事などに対するアンケート(評価)など双方向のやりとりをめざしている。
そのためにも、早急に全教職員で内海中学校のガイドラインを作成したい。