指導案

               題  材 枕草子

                   指導者 森田 貴美子

ねらい イメージ豊かに暗唱する。自分なりの季節感を文章に表現し,

作者の季節感を深く考える。

ねらい 1学年3組 国語科学習指導案

指導者教諭 森田貴美子

1.題材名 枕草子

 

.題材についで

l)本題材は,大きい活字にして読みやすくした原文,口語訳,挿絵,・写真で構成され 古典を学び始めた1年生にとって,親しみやすい題材となってしる。美しく,流れるような古典の独特のリズムに慣れ,現代とは違ったものの見方や考え方を読み味わうことで,作者の鋭い感性を学び,自国の文化や伝統に思いをはせるのにも意義深い学習である。

2) この学級の生徒は,理解が早く,落ち着いて学習に取り組むことはできるが,自分なりの考えを持ったり,発表したりすることは,苦手とするものが多い。古典の学習としては,「竹取物語」で,冒頭の部分の暗唱に取り組むことで,古文のリズムを味わい,古語と現代語の意味の違いなどを理解することができた。また,「竹取物語」の絵本を,情報機器を使い視覚的に紹介することで,興味を持って古典に取り組もうとする姿勢も見られた。

3) 指導にあたっては,生徒の実態を踏まえて,次の点に留意して学習を進めたい。

@ 古文のリズムに慣れさせるため,繰り返し音読させ,グループ毎に分担して暗唱させる。

A グループ毎に発表させる際,BGMとともに,季節ごとに描かれている情景を情報機器で表し,興味。関心や想像を喚起することにより情景のイメージを豊かにさせる。

B 自分なりの季節感を考えさせ発表させ合うことで.作者の季節感をより深く味わわせる。

 

3.学習指導目標

1)音読や暗唱を通して,古文の読み方に慣れさせる。

2)古語と現代語の意味の違いを理解させる。

3)作者のもののみ方や考え方を読み味わわさせる。

4)季節ごとに描かれている情景を絵で表現させ,自分なりの季節感を持たせる。

 

4.学習指導計画

1)教科書を通読後,古文を視写し,繰り返し音読する。      …1時間

2)口語訳を読み,大意をつかんだ後,写真とあわせて情景を思い浮かべ,現代との共通点,相違点について考える。                                                          2時間

3)グループ毎に,季節ごとに描かれている情景を言葉で意識して絵で表現し,分担をして暗唱する。                                                                                        1時間

4)グループ毎に,情報機器を使い,発表を行う。

  自分なりの季節感を簡単な文章で発表する。                                      1時間(本時)

 

5.本時の学習指導

1)目標

 @ グループ毎に,絵やBGMを使い,イメージ豊かに暗唱することができる。

 A 自分なりの季節感を文章に表現し,発表することで,作者の季節感を深く考えることができる。

2)コンピュータ等活用のねらい

生徒が描いた情景を,電子情報ボードに映し出し,BGMも流すことで,生徒の興味・関心を高め,季節感をイメージ化するのに役立てる。

 

3)基礎的・基本的事項

 評価規準   ・言葉にこだわって情景を絵で表現し,意識して暗唱することができる。

        ・作者のものの見方を感じて,自分なりの季節感をもつととができる。

 判断基準 A  ・言葉にこだわって情景を絵で表現し,適切に暗唱することができる。

             ・作者の考え方と比較して,自分の季節感を文章に表すことができる。

         B  ・言葉にこだわって情景を絵で表現し一部暗唱することかできる。

                         ・自分なりの季節感を考えることができる。
4)学習指導過程

形態

   学習活動

 予想される生徒の反応

 支援と評価

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1  前時までの学習を想

 起し,古文を音読する。

 

 

2  グループ毎に,情景

 画と言葉との関係を説

 明させて,晴唱させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

3  自分なりの季節感を,

 文章に書いて発表する。

 

 

 

 

 

4  学習のまとめをする。

  

 

・仮名遣いを意識しながら読もう。

・暗唱できる部分は,暗唱してみよう。

・大きな声で発表しよう。

・間違わずに暗唱しよう。

・…班の情景画から,言葉の意味がよく分かった。

・あの班の・BGMから,情景を,イメージすることができた。

・評価カードの観点に沿って他の班の発表をよく聞こう。

 

 

・季節が受ける感じは,今も同じだろうか。

・昔と,今では,まわりの情景もずいぶん変わっているなあ。

・清少納言は細かいことまでよく気がついているなあ。

・今まで,気付かなかったけれど,季節によって,いろいろな変化があるんだなあ。

・ 読みの誤りやすい部分に注意して,一斉音読をさせる。

 

○ あらかじめ配布した 評価表に,班での協力,声の大きさ,速さ,姿勢,情景画やBGMは適切であるか,等の観点を示しておき,発表の際に記入させる。

◎ 電子情報ボードに,各班で考えた情景画とBGMを用意しておき,発表の際に利用する。

 

◎ 教師が,用意したワ−クシートを,電子情報ボードを利用して効率的に説明することにより,考える際の手助けとする。

・机間巡視により,個々にヒントを与える。

・作者の季節感について押さえておく。

 

 


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