授業後の協議


授業者の教師から

  事前アンケートを行った結果,各生徒の「東京都」に関する情報量の違いを感じました。その違いを埋めるため,生徒自らが必要な情報を収集することはできないか,ということを考えました。そこで,生徒が日頃から接していて興味を持っているコンピュータを利用することで,これから調べていく内容への動機付けになり,各自の課題が設定できるのではないかと考えました。

質疑・応答

質問 今後,課題が設定された後は,どのような授業展開になっていくのですか?
答え 次時は,自分に適した調査方法を考えていきます。その一つの道具として情報機器を利用する生徒もいるでしょう。

質問 当初考えていた授業の流しと変わっていたのはどうしてですか?
答え 提示したい資料がたくさんあり,全体に一斉に提示するより,生徒が主体的に選択し,調べてみたいという興味がわいた内容のところへ行けるように配慮しました。

質問 何を主体的と考えるのでしょうか? コンピュータの中身は,予め教師がパワーポイントで作成していた物ではないでしょうか?
答え インターネットでは情報量が多すぎるので,パワーポイントを使用して,課題設定につながるように教材を作成しました。
意見
 情報機器を使う場合のプラス面とマイナス面を感じました。今日の授業でのプラス面は,興味・関心を持たせて意欲化へとつながっていたように思います。マイナス面としては,生徒は画面に映っている資料をひたすら写していました。その資料の中身がどれくらい理解できているのか疑問です。

意見
  スクリーンに何が出てくるんだろうと,子どもたちも集中して見ていました。このような教材を開発するのは大変だと思います。そこで,近隣の中学校で教材を共同開発し,利用していけるような環境が整備していけたらいいと思います。1年目は大変でも,2年目以降改善をしながら,よりよい物になっていくのではないでしょうか。

指導者講評
・ 子どもが電子情報ボードに向かって熱心に取り組んでいた。また,東京都に対するイメージもたくさん発表していた。
・ 自分のイメージと友達のイメージを結びつけていく。その手助けとして,映像や書籍などが考えられるが,情報機器を利用するとより効果的である。
・ 教科のねらいを達成するために,情報機器がどういった役目を果たしているのか。子どもたちに課題意識を持たせるために,どのような工夫をしていくかを,押さえておく必要がある。
・ 情報はあくまでも資料であり,その価値や意味を確認していくことが大切である。

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