小豆部会における取り組み

 
1 研究主題

「高度情報通信社会に対応する学校教育の在り方」

− 情報に関するガイドラインの研究 − 
研究主題について
 インターネット社会には、一般社会と同様に犯罪や有害情報、プライバシーの侵害など様々な問題が潜んでいる。
学校教育でインターネットを安心して利用するためには、その問題点を明らかにして情報の取り扱いに関するルールや
マナーを身につけることが不可欠である。そこで、小豆郡内の各中学校におけるインターネット利用の現状と問題点について
情報交換し、生徒や教職員がインターネットを安全かつ適切に利用するためのガイドラインの基本的な考え方等を研究した。
 
2 研究内容
 (1) インターネット利用の現状と問題点についての情報交換
 (2) 各校のガイドラインについての情報交換
 (3) 迷惑メールの対処方法についての実技研修
 
3 研究の実際
 (1) 内海中学校におけるインターネット利用の現状と問題点
   本校では、Webページの運用を主に2人(英語科と技術科の教師)で行っている。メインのページは行事ごとに更新し、
  学校関係者を対象に情報を発信している。昨年度、6月まで掲示板を開設していたが、一部の心ない書き込みにより、現在、
  閉鎖している。それまでは、前向きな意見の書き込みが多く、大変好評であったし、きちんと管理していたので、現在の状況
  は残念である。また、携帯サイトには、お知らせ、行事予定、スクールバス運行予定時間、給食献立など、保護者に必要な
  情報を配信している。更新は月末に行っている。
   このようなWebページの運用も2人の教師だけでは、人事異動に伴って更新できなくなる問題もあるので、昨年度より、
  校務分掌の中に『Webページ作成』という項目を追加してもらい、各学年の生徒会担当に加わってもらった。このことにより
  行事関係や生徒会の動きが多面的にとらえられるようになると期待している。また、給食の献立については、昨年度より学校
  栄養職員(コンピュータに堪能)にもスタッフとして加わってもらい、データを作成してもらっている。

  (2) 各校のガイドラインについて
  Webページの運用 電子メールの利用 安全管理
豊島

・生徒の写真や作品の掲載については、本人及び保護者の承諾を得てから掲載する。
・閲覧は必要最小限で教師の監督下で行う。

・生徒のアカウントはなし。
・校務の電子メールはJIMネットを利用する。
・個人(コンピュータ)からのメールの利用は禁止。
・LANに接続する場合、ウイルス対策ソフトが必要。
・成績データは、フロッピーに保存し、金庫で保管。
・データは共有。
土庄 ・個人情報を発信しようとする場合には、生徒及び保護者の同意を前提とする。各学年部において適切な時期に趣旨を説明し、個人情報発信の可否についての意向確認を行う。 ・生徒のアカウントはなし。・個人(コンピュータ)からのメールの利用は特に制限なし。  ・コンピュータに無断でソフトをインストールしない。
・ファイルの保存はサーバにて行う。
・個人的なファイルは、リムーバルディスクに保存する。 
池田 ・生徒の個人情報は、人権を尊重し、その安全を確保する観点から、原則として掲載しないこととする。掲載する場合は、説明し、同意を得、個人が特定できないようにする。 ・生徒のアカウントはなし。
・校務の電子メールはJIMネットを利用する。
・個人(コンピュータ)からのメールの利用は禁止。 
・LANに接続する場合、ウイルス対策ソフトが必要。
・成績データは、フロッピーに保存し、金庫で保管。
・データは共有。 
内海 ・学校行事等の写真・動画については積極的に掲載する。ただし、個人を特定できるものについては個人の承諾を得て掲載することを原則とする。 ・生徒のアカウントはなし。
・校務の電子メールはJIMネット及び虹ネットを利用する。
・個人(コンピュータ)からのメールの利用は特に制限なし。
・LANに接続する場合、ウイルス対策ソフトが必要。
・ファイルの保存はサーバにて行い、共有する。
・無線LANは電波を暗号化して対応。 


  (3) 迷惑メールの対処方法についての実技研修

 池田中学校の担当者より、メールソフトOutlook Expressでの迷惑メール対処方法についての実技指導を行った。
(ソフトを起動後、受信トレイにて、ツール→メッセージルール→メールを選択し、□件名に指定した言葉が含まれ
ている場合にチェックを入れ、キーワードを入力するという方法)また、意見交換で、ノートンのインターネット
セキュリティの保護者機能を使えば、各家庭においても有害情報を簡単にフィルタリングできるという意見もあった。
    
4 今後の課題
 今回の研修で行った内容を情報教育担当者が、全教職員に伝えていくことが大切であるということを再確認した。
また、迷惑メールの対処方法として生徒や保護者等にも広く啓発していくなど、情報教育の一層の充実、浸透を
図っていきたい。