保健体育部会授業討議

  1. 授業説明
  2.  保健体育科研究テーマ「運動を通して身体・仲間とのかかわりを創造する保健体育学習の実践」をもとにテーマを設定した。
     情報化の進む社会の中、「情報活用能力」を身につけ、情報化に対応できる力は必要になってくる。
     学習指導における具体的な内容や情報教育に関わる系統的な学習活動を充実していくことが大切である。
     しかし、仲間とのつながりが弱く「助けあう」「認めあう」「高めあう」といった、ほんらいの「かかわり」ができなくなるのではないかと危惧される。
     そこで、保健体育科の授業では「わかる」と「できる」を結びつけるためにメディアをどのように活用すれば効果が上がるのかを検討した。
     また、「仲間とのかかわり」を深め「教えあった喜び」「認め合った嬉しさ」「高めあえた楽しさ」などを共有させるための活用方法を探るために3点重要点を決めた。
     生徒は、運動に興味関心があり活発である。が、肥満傾向の生徒、運動能力の低い生徒がいる。男女とも周囲を気にして友達関係に偏りがみられ、教師の助言が必要な生徒もいる。メディアを活用した体育学習では、「共に学ぼう」とする姿勢が見られ、積極的に活動する体育学習に向けたメディア活用の有効性がうかがえる。

  3. 具体的な取り組み

  4.  メディアを使うことで最新の情報にふれ、運動の楽しさや学ぶ意欲を高めることにより、運動の楽しさや学ぶ意欲を高めることができた。仲間への助言や励ましの言葉をかけるとき、具体的に説得力のある説明ができる生徒が増えた。
     メディアの活用により運動量の確保を考えなければいけない。
     また、準備や片付けの時間が必要になる。
     そこで、充実した体ほぐしのウオーミングアップをいれたり、授業の最後に補強運動を取り入れたりなど行った。

  5. 討議内容
  6. (10分程度、グループに分かれて討議し、グループ討議を代表者が発表する)

  7. 指導者講評
  8.  子供たちがどれくらいメディアを使いこなせるのかを理解しておかなければ、時間ばかりかかる。
     総合の時間ななどに使い方を学んでおけば、体育の時間にも簡単に操作できるようになる。
     メディアをこの授業でどう使うかをはっきりさせておくとよい。

     マットは技能差が見られる。
     できない生徒は、できる生徒に意見をしにくい。
     できる集団は、各自が練習しているが、できない集団は教えあうことができていた。
     うまくなって、「できる」という道筋を作ることが必要。
     集団マットは、レベルの低い技でもしっかり一致させるときれいに見せることができる。
     技のできない生徒たちにも頑張ろうとしていた。

       ビデオカメラとモニターがよかったのではないかという意見が出ていたが、その方がよかったかもしれない。
     しかし、設備の面との関係があるので仕方がないところもある。

     レベルの低い生徒が多かったが、小学校で器械運動をしていないということがよくわかった。
     個人の技能をどう補償していくのかを考える。
     技能の低い生徒にも頑張らせ、集団演技で協力させるためには集団マットはよかった。
     課題を見つけるまではできていたが、その後どうするのかというフォローができていない。
     客観的な事実を見つけることはできていた。
     その問題の解決方法を教師ができればよかった。
     班の中の生徒も、声を出しているのは1人で、その他の生徒はできていない。
     集団化の中で学ぶことの大切さを教師がフォローできればよかった。動きのずれをどう修正していくのかを解決するために手だてを教師側が手だてをもっておくことが大切である。

     メディアに対する生徒の学ぶ内容が多すぎた。
     授業の中でメディアどう使うか精選していくことを工夫することが必要である。