は じ め に


香中研メディア教育研究部会長 野藤 等

 本年度、部会長をおおせつかり、1年間、本会のお世話をさせていただきました。不慣れな分野ですので、1つ1つ教えていただきながら、事業をこなしてきたように思います。
  5月の第一回評議員・理事会研修会で、昨年度の事業報告等がなされ、今年度の事業計画・予算等が決められました。
 7月、本会にとってメインの事業である第25回NHK杯全国中学校放送コンテスト県予選が行われ、アナウンス、朗読、ラジオ番組、テレビ番組において総計45本の応募作品が慎重に審査されました。優秀作品が全国大会に出品されましたが、全国の壁は高かったようでした。しかしながら、年々、質の高い作品が応募されるようになっていることは大変、喜ばしいことであります。
  次に、8月の夏季研修会は、e−とぴあ・かがわにおいて講演と実技研修がありました。
 講演は、「携帯機器に係わるトラブルの現状と対策」という演題で、県教委義務教育課垣見真博副主幹に具体的なお話をいただきました。
 文部科学省から携帯電話の学校内への持ち込みは禁止という通達も出ましたが、どこの学校においても大きな問題となっているので、今後とも、生徒指導上の重要課題として粘り強く指導を継続しなければならないと考えています。実技研修では、windowsビスタの基本操作、ワードの新機能等、パワーポイントの新機能等を講義担当者から教えていただきました。
  10月には、四国放送教育研究大会愛媛大会に参加して、他県の放送番組を効果的に活用した授業や研究発表にふれ、当日の運営についても学んできました。最新の放送番組により生徒の意欲が高まり、授業改革のツールとして効果的であることを実感しました。
  2月の第二回の評議員・理事研修会では、本年度の事業報告・会計報告等がなされ、次年度の事業計画が慎重審議されました。
 この中で、平成22年度四国放送教育研究大会香川大会に向けて、研究主題、大会当日の日程等、2年先を見据えた話し合いがなされました。
 平成21年度からの新学習指導要領の先行実施に備え、メディア、特に放送番組を活用した授業研究を行い、生徒が意欲的、主体的に授業に取り組むような仕掛けをしたいものであります。
  今後、坂出市内の5校種との連携を深めながら学視協の会において共通理解を図り、中学校におけるメディア部会の活性化を図りたいものであります。
  新学習指導要領において、「生きる力」の理念は変わらないと謳われています。
 現代は知識基盤社会であり、情報化時代の中で生きる生徒にとってメディア教育の意義はますます大きくなると考えています。今後とも、会員各位とともに実践研究に励みたいものだと考えています。