成果報告書 ・ 開発教材等

SSH成果報告書を公開します。

 

開発教材等の一部を公開、掲出しています。

○課題研究一般

スライド発表を動画データにする方法:発表したスライドを動画にするための手引書です。生徒が、学校のタブレットを使って、簡単にできます。OSはWindows10で、特別なソフトも必要ありません。これで作成したスライドをYouTubeなどにアップロードし、限定公開で指導助言の先生にアドバイスをもらうことも可能です。生徒の発表を想定していますので、画面と、音声のみで、顔を映しませんので、肖像権の問題もありません。

○理数系課題研究関連(順次掲出予定)

・「観音寺第一高等学校の理数系課題研究実践の報告」『化学と教育 第 67 巻 第 7 号 2019 年』 (公益社団法人日本化学会)

課題研究ルーブリック :課題研究の評価規準と、その規準がどの程度達成されているかの基準を明示しています。

ルーブリックによる評価・到達段階の示し方 : 各評価時期における各観点別の到達段階と、自己評価と指導者による評価を示しています。

問い立て(課題設定)の指導方法 :抱いた疑問を探究対象の問いに設定するプロセスです。普通科理系における課題探究で用いています。

表・グラフの書式の整え方 : 科学技術分野での発表に適した書式に整える作業の指示に用います。

科学探究基礎(1年特色サイエンスゼミ) :1年生対象に、実験により得られた物事の理解、実験や結果の分析を体験する3時間の講座の教材です。

・『高校からの統計・データサイエンス活用~上級編~』(2017、総務省政策統括官室)に本校の課題研究の事例が紹介されています。

○授業改善の取り組み…課題の解決に向けて主体的・協働的に学ぶ授業

○出版物:本校教員による授業教材,授業プラン
 ・数学B 数学と社会生活 相関係数と回帰分析
     「プロ野球の勝利の要因を探り,強化策を提案しよう!」
 ・数学Ⅱ  図形と方程式 軌跡と領域 
     「この写真を撮ったのはどこ? 場所を特定しよう!」
 が,『平成30年改訂版学習指導要領 高等学校数学科の新教材&授業プラン』(明治図書2019年)に掲載されています。
 

○問題の発見・解決のプロセス(見通し → 探究 → 振り返り)を基にした、「主体的で対話的な深い学び」に向けた授業改善の取り組み

 以下の授業の実践事例は、香川県教育センターアクティブ・ラーニングの視点から実現する学びの質の向上に関する調査研究 報告書 に掲出されています。

 本校の実践事例のそれぞれの教科において、生徒の「深い学び」を引き出した、学びの質を高めるための教師の手立てについて、他教科でも実践できる表現で記述された部分を、上の報告書より抜粋したものです。

(見通しの場面):課題の設定、目的やゴールの明確化、解決に向けた方向づけを行う。

 ・コミュニケーション英語Ⅰ「Lesson5 Foodbank」:多様な情報や考えを基に、他者との学び合いによって解決できるよ うな課題を設定するなど、課題とので合わせ方を工夫する。

 ・日本史B「桃山文化」:課題をどのような視点で捉え、解決していくかについて、多面的・多角的に仮説を立て考察する場を設定する。

(探究の場面):話し合う場面での課題を明確にもつ、思考の可視化を行う、問い返しのある学び合い、目的に応じた小集団設定で学ぶ 

・現代社会「日本の政治機構」:課題解決に向けて、共通の言葉を用いることで知識相互の因果関係等の関係性に気づき、再構成できるようにする。解決に必要となる図、表などを効果的に使い、課題解決の過程を振り返りながら、考えを修正したり、関連付けたりできる場を設定する。

・生物「遺伝情報の発現」:新たな問題を投げかけることで、既習事項とつなげて考察する場を設定する。具体物を使って模擬体験しながら問題を解いていくことで実感を伴った理解につなげる。

・現代文B「評論文 アイオワの玉葱」:他者の意見を取り入れたり、自分の考えを見直したりできるよう、発表の視点の焦点化や板書の構造化を行う。

・現代社会「現代政治の特質と課題」:疑問を持たせ、多様な考え方に出合わせることで、異なる視点で考えられることに気づかせる。

・社会と情報「情報安全」:自然な質疑応答が繰り返される場を設定し、互いの意見を認め合い、相手の考えに対して共感的に聞く態度を大切にする支持的風土のもと解決方法を探る場にする。

・生物基礎「遺伝情報の分配」:問題解決の過程が協働的なものになり、生徒の学びに広がりや深みを生み出すために、学習場面に照らし合わせて、適切かつ柔軟な学習集団(一人でじっくり考える、ペアワーク、全体発表)を設定する。

(振り返りの場面):自己評価、相互評価、新たな課題に出会う

・保健体育「バドミントン」:学習内容を実社会・実生活に活用したり、学びの過程から自己の変容や成長を振り返ったりする場を設定する。「分析・相互評価シート」の活用。

・コミュニケーション英語Ⅰ「Lesson5 Food Bank」:活動の見通しや改善の視点となる評価の観点を共有し、自己の学びを振り返ることができるようにする。「Self-evaluation」(ルーブリック)を活用して、生徒の課題意識を学習活動や振り返りまで一貫させる。

・数学Ⅰ「図形と計量」:既習事項から生活と関連付けたオリジナルの問題・解答をポスターにまとめて発表し、その成果を相互評価できるようにする。

・美術「彫刻」:自己の作品を見つめなおしたり新しい視点を取り入れたりできるような相互評価の場を繰り返す。生徒の発想や気づきをすぐに改善につなげる。

・数学Ⅲ「微分法の応用」:既習事項が発展課題とつながっていることが実感できる場を設定する。大学で学ぶ応用数学が、初めに解いた基礎的な問題につながることを、描画ソフトを活用して、実感させることで、大学で学ぶ数学への興味・関心を高める。

(その他):生徒と教職員が共に学校を創る、アクティブラーニング型教員研修

・学びの捉えを生徒と教職員が共有する:全生徒、全教職員が「学び」について学校が目指す方向性を共通理解し、普段の授業改善に、学校全体で取り組む。

・生徒が参加する研究授業後の振り返り合評会:合評会の冒頭で、授業を受けた生徒から直接授業の感想を聞いたり、参観者から生徒への質問を受け付けたりすることを通して、生徒が授業改善に関与する場を設定する。

・合評会の目的、問題解決・発見のプロセス「見通し」「探究」「振り返り」から協議を行うことを事前に共有したうえで、授業を参観する。合評会では、「見通し」「探究」「振り返り」の場面で、良かった点、建設的な質問や授業者に気づきを促す質問を、付箋を使い小グループで行う。