幼稚園は、「学校教育法」によって、小学校、中学校、高等学校、大学までの学校教育系の一環に位置づけられている学校です。
 幼稚園は、幼児を保育し、適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的としています。幼稚園に入園できるのは、満3歳から小学校就学の始期に達するまでの幼児となっています。
 幼稚園の教育は、1日4時間を標準とし、毎学年39週以上行うことになっています。子どもをとりまく環境の変化、家庭や社会のニーズの多様化に対応し、子育て支援事業として「預かり保育」を行う幼稚園も年々増えています。

これは「熊のプーさん」で知られるA・A・ミルンの「六つになつた」という詩集からの一篇です。
おさな児の心の成長発達を、なんとあどけなく、うまく捉え表現していることでしょう。
 1歳の子どもは母に出会い、父や家族に出会い、人間世界に出会いますが、なにもかも初めて。
歩き始めた2歳になると、少しずつ身のまわりのことができ始めるが、新米。
 3歳になると、ちっちゃな足を踏んばって胸を張り、「ぼくになったんだ」と言う。
自我の芽生えの時を迎えたのです。
依存していたお母さんから、ひとり立ちしたいという願望が生まれるときです。
そんなとき、友だちを欲しがり、遊びや生活が広がっていきます。
「3歳になったら、そろそろ幼稚園」と言われるのは、子どもの心身の成長・発達から考えて適切なことばかも知れません。
 私立幼稚園は、3歳児の教育について、長い研究と実績の歴史があります。
3年保育をご希望でしたら、私立幼稚園をお選びください。
また、満3歳の誕生日を迎えた時点での入園を受け入れている幼稚園もあります。
私立幼稚園は、ほのぼのとした温かさと親しみがある幼稚園です。

親、子、孫と三代にわたって在園する家庭もあり、地域社会に根ざし、信頼されている幼稚園です。
それぞれの幼稚園は、地域に開かれた幼稚園を目ざし、さまざまな子育て支援事業を行っています。

 私立幼稚園は創立者の教育理念のもとに設立された幼稚園です。
各園では、建学の精神を生かしながら、子どもたちに「生きる力」の基礎を培うために、特色ある教育が行われています。
 「公共性」を持つと同時に、それぞれの幼稚園が「独自性」を生かして、時代の変化に対応した保育を目ざしています。
各幼稚園は、それぞれの地域の伝統行事を取り入れたり、創意工夫した特色ある教育課程の編成など幼児が多くの豊かな体験をできるような園生活の創造に努めています。
これが、公立幼稚園との大きな違いです。