校長・生徒会長挨拶

第51回中央祭の開催に寄せる


校長 森 川 崇


 実りの秋のさなか、観音寺中央高枚生の文化の祭典「中央祭」が幕を開けました。過去50回の伝統を受け継ぎ、新たな時代に向けて51回目の「中央祭」を盛大に展開できることを諸君と共に喜びたいと思います。
 「中央Ark−未来へと続く方舟−」。この雄大なテーマが、21世紀を目前に生きる諸君の意気込みを象徴しています。本校の文化活動の多くがこの祭典に向けて収斂しているのですから、制作者はもとより、級友たちも仲間の作品をしっかり見学・鑑賞して、批評し合ってほしい。批評し合うことが、文化活動の機運をいっそう高めることになるのです。
 さて、地球誕生から45億年。30億年前に原始生物が出現し、以来それらが進化を重ねて動物や植物に形を成しました。300万年昔にやっと人類が生まれたというのが大方の学説です。人類のDNAが300万にわたって受け継がれ進化して来たことを思うと、私たちがここに存在していること自体に責任を感じないではいられません。
 「恋人に花束を捧げたとき、ヒトはサルに別れを告げた」とは明治の美術学者=岡倉天心の名言であります。サルと共通の祖先から分化した人類の進化は、美しいものを尊いとする血一遺伝子の継承であったと言えないでしょうか。
 文化を大切に思い、活動することで文化を育てる私たちの「中央祭」。地域社会の皆さんにも広くご覧いただき、ご批評をお願いしたいと思います。
 終わりに、生徒たちの活動にご協力下さいました各方面の皆様に厚く御礼申し上げ、「中央祭」に寄せるご挨拶とします。

 

統一テーマ
 中央Ark −未来へと続く方舟一

                      
生徒会長 福田和弘

 平成11年度、第51回の中央祭は中央Ark −未来への方舟−を統一テーマにしました。生徒全員が、この統一テーマのもと、カを合わせてそれぞれの作品の中で限りない創造力を発揮させました。
 そしてその結果として私達一人ひとりの心に何か一つの新しい答え、新しい目標、新しい自分を見つけ出すことができたなら私たちにとってそれは、大きな喜びだと思っています。
 この文化祭をスタート地点として、一人ひとりが未来へ向けて自分のいるべき場所をさがしていきたいと思っております。
 自分達の「未来」は自分達で決める。
 かがやく最初の一歩をふみ出そう。
 最後になりましたが、「中央祭」にご協力、ご支援下さった多くの方々に、厚く御礼申し上げます。