12月9日(火)本校旧体育館にて「人権に関する講演会」を開きました。19481210日に国連で世界人権宣言が採択されたのを機会に、日本では12月4日からの1週間を人権週間としています。毎年、本校ではこの時期に講演会を実施してきました。今年は高松市総合福祉会館ボランティァ協会に勤務されている武田さんをむかえて、「ほな、ボチボチいこか」という題で講演をしていただきました。武田さんは先天性の脳性小児麻痺で手をうまく動かせないなどの障害がありますが、日替わりで介助者にきてもらいながら一人暮らしをしています。講演後、数クラスで国語の時間などに書いた感想文をみせてもらったので、今回はみなさんの感想を中心に紙面を構成します。

 

 

人権の話を聞いて、とても勇気づけられました。私は武田さんの話の中で「かわいそうと言われるのは好きではない。」というところが印象に残っています。私は障害者の人を見ると、ついかわいそうだと思うことがありました。でもそれは障害者に対して、偏見があったのではないかと思いました。座っていれば障害は感じないというのは普通の私たちと変わらないのだから、かわいそうという言葉はあまり好ましくないことがわかりました。「がんばっている」だけでなく、「一緒に」というもっと近づいて接することが大切だと思いました。

私がとても感動し、印象深かった言葉は、「その人でなければできないことが必ずある」ということです。武田さんには、こうやってみんなに話しをすることが、武田さんにしかできないことで、私にはできません。私にしかできないことはまだみつかりませんが、それを探すきっかけや、勇気をくれたことを感謝したいです。 (3年生)

 

 

武田さんの話の中にあったように、健常者の一人として、私も障害をもった人に対してかわいそうだと感じた事があった。でも、それは間違っていたと気付かされた。そして、武田さんのように障害を持っていても、一生懸命な生き方に、たくさんの事を教えられた。「私には、私にしかできない事がある。ナンバーワンよりオンリーワンの方がいい」この言葉に私は感動した。すべての人に言える事だと思う。障害の有無に関係なく、自分に自信の持てない人、欠点ばかりを気にしている人。私も自分に自信というものが無い。だからこそ武田さんのあの言葉に感動した。私も、まずは自分を好きになって、私にしかできない何かを見つけたいと思った。「私は幸せです」と、そう言い切れた武田さんは素敵だったと思う。そんな武田さんのように強く、また誰かに勇気を与えられる人間になりたいと思った。 (3年生)