2013年度人権講演会

                                                  平成25年12月4日(水)


講師として、ホスピタルクラウンとして活動されている大棟耕介氏をお迎えして、

丸亀市民会館にて


「夢の実現に向けて〜ホスピタルクラウンが伝える感動と笑顔」

     というテーマで人権講演会が開かれました。
                          

生徒の感想

1年女子
 私は自分の中でいつもどこかで人より優位に立とうと理屈っぽく考えてしまいがちです。私は自分のこういうところが大嫌いでした。
今日の講演で、最初大棟さんの雰囲気が逆転したときや、プロの技術を見て圧倒されたとき、私の考えを本当に引っくり返したように思えました。でも、これがまた努力だと知ったとき、これまで何をしていたんだろうと考えさせられました。
また家に帰って大棟さんのことをネットで調べました。同時にホスピタルクラウンのことも一段と理解できました。直接的に関われないとしても大棟さんのお話を聞いて変わることはできると思い、すぐ家族に話しました。私の母は看護師をしていて、ホスピタルクラウンのことを知っていました。そこから母に真剣にこれからどう生きていきたいか話すことができました。大棟さんと話して影響を受けた私が家で話して・・・と人に何か与えられるってすごいと思いました。それが生きる勇気とか希望とかって本当に言葉で言い表わせないくらいすごいです。
 また、今日大棟さんが話してくれたことを振り返ってみて、面白い話もホスピタルクラウンの話も、道化師の話も、大統領の話もすべてが自分の中でつながっていきました。今日自分の中で思ったことは、絶対無駄にしたくないです。
少しずつかもしれないけれど、自分が好きな自分に変わっていきます。それが今の私の夢です。最後に握手をしてくださりありがとうございました。すごく手が大きくて、ああ色んな人と向き合ってきたからなんだなあって最後の最後まで魅力的でした。本当にありがとうございました。一生忘れません。
2年男子
 今回の講演会を聞いて、自分たちの感じている当たり前が本来どれほど素晴らしいものなのかをこれまで一番感じとったと思います。ホスピタルクラウンとして、自分たちが当たり前と思っていることができない子どもたちに感動や笑顔を届けている中で、その子たちの闘病中に抱く「生きること」に対する気持ちというものや、その子たちが病気を克服し、成長していく過程をクラウンらしく会場を盛り上げつつ、淡々と訴えていただいたために、強く心に響きました。
これまでも同じようなことを聞かされ、考え直す必要があると思うことはありましたが、どうしてもそこで思考が停止し結局、キレイゴトになっていたように思えます。さすが名クラウンだと思いました。また、すごいなあと思ったのは、一人ひとりを大切にしているということです。話に出てきた子どもたちに対しても、また講演を聞く僕たちに対しても。大棟さんには人の長所を見つける観察力とそのための努力があるんだと思います。「夢を叶えるために」という話の中で、友達を大切にする、ということが重要だと言っていました。未来の自分、また、もちろん自分のためにも友達を大切にしていきたいと思わされました。また、その話のなかでもう一つ重要なのが一日一日を大切にするということです。先に述べた当たり前のことを正しく認識し直し、100+1%の努力を続け、期待され、その期待に応えられるような人間になりたいです。現在、明確な夢は持っていませんが、一日一日を大切に全力で過ごすことで、たとえ失敗しても過去の選択に悔いはないと思えるように過ごしていきたいです。
3年女子
 私は今日の講演会を聞いて、泣きそうになりました。また、前向きな気持ちになれました。Kさんは生き様が格好良いと思います。「人を喜ばせることができない」、「冗談が言えない」そんなコンプレックスを無くす為にクラウンを目指したと仰っていましたが、それはとても勇気がいることだと思います。それに(本人は今でもそうだと仰っていましたが)実際に自分を変えてクラウンとして多くの人を笑顔にしています。そんな風に自分自身と向き合ってなりたい自分になる為に頑張れる人はとても格好良いし、自分もそうなりたいと常日頃から思っているので、Kさんは輝いてみえました。「人を笑顔にすること」には私も憧れていて、Kさんの話やDVDを見て、その気持ちがよみがえりました。「周りの人に夢を話す」「周りの期待に応える人間になる」「一人では怖くて出来なかったことが、みんなに背中を押されて出来た」「好きなものをつきつめていけば、そこに人が介在して、どんなことでも人の笑顔に繋がっている」沢山の言葉に勇気をもらえました。私は絵を描くことが好きで、イラストレーターになりたいという気持ちがありました。自分がデザインしたキャラクターが、例えばそれがゲームのキャラクターなら、他の人達の手によって命が吹き込まれて世に出て、誰かがそのキャラクターを好きになって、辛いことも忘れて笑ってくれるかもしれない、その子の心の支えになるかもしれないと考えると、ビジュアル面だけでもそんなキャラクターを作る手伝いが出来たら素敵だと思っていました。格好良かったり、綺麗だったりする絵は見るのも楽しくて充実した気持ちになって、自分もそんな絵が描けたらなと夢見ていました。だけど、美大を目指す気はないし、別にいいかなと思っていました。「上手い人はいくらでもいる。素質もセンスもないし、趣味で楽しく描いてたらいいか。」と思っていました。でも、今日ネットで、簡単に公開できると言っても、プロとアマじゃ違うんです。それにプロになってこそ、より多くの人を笑顔にできるんだと思います。今のレベルじゃまだまだですが、目指すのはタダなので、大学に入ったら絵を頑張ろうと思えました。誰に馬鹿にされても、やってみたいと思えました。とっても単純だなと自分でも思いますが、今はとにかく勉強を頑張りたいと思います。途中から自分の話ばかり書いてしまいましたが、今日の講演にとても勇気をもらえました。自分を信じてあげたいと思います。この前向きな気持ちを忘れなしようにしたいです。


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