一年六組四十人汗と涙の結晶
カオナシ!!


トンネルの向こう・・・・・・ならぬカオナシの中は不思議の国でした!! “斯文祭随一のファンタジーワールド”という華麗なる(?)謳い文句で華々しく石庭に姿を現した文字通りの黒い影。
そう、我らが一年六組のカオナシです。

外見だけを見ると、正直ぱっとしないモノクロームな彼ですが、中へ入るとそこは坊の部屋
千と千尋のキャラクターが総出で、皆さんを出迎えてくれたことと思います。


完成してみると、なんだか簡単だったように思えますが、作業には数限りない困難がありました。
まず企画段階。
個性が爆発した案の多いこと多いこと、軽く三十を超えていました。
やっとカオナシに決まったあとも、彼の素敵さをどうアピールするかで悩みました。
今の形の原案が出来た後も設計、骨組みについて、何度も意見が交わされました。


右図では、ほぼ制作完了しています。
しかしここまで来たのは斯文祭まで、残すところ後一週間を切った時点です。
夏休み中の作業がふるわなかった為か、夏休み明けのスケジュールは大変苦しいものになりました。
しかし1-6の底力は凄かった!!
紙の外張り中張り、色塗りに固定作業を怒涛の勢いでこなしました。
気温が高い上、酸素が少なく活動には困難だった、カオナシ内部制作を誰も投げ出しはしませんでした。

そしてカオナシ内部。
鮮やかな水色も丸一日かけて塗りました。
真っ黒な外側との対比で目を奪われます。
魅力的なキャラクターたちも、貼るには苦労がありました。
天井部は十分な足場もないところを、何人かが骨組みに上っての作業でした。
その苦労に見合うだけの完成品だと思います。

そして斯文祭当日を迎え、二日間。
彼は立派にその役目を果たし、お客さんを迎えてくれました。
斯文祭が終われば・・・・・・あとは壊すのみ。
全員で記念写真をとり、名残を惜しんだ後、お別れしました。
が、その別れの儀式(解体作業)もかなり大変でした。
西日がさんさんと降り注ぐ中、汗だくになりながら破って切って折って外して……
最後まで手がかかった作品でしたが、私たちの中では最高のカオナシです!