2−1は“過去から未来へ”をテーマに人類の歴史をひとつの教室に詰め込んだ。
古代中世近世近代現代未来…
世界と日本の両方の観点からその時代の特徴的なものを教室の中心にある地球の周りに展示。
製作は夏休みから始まった。
ブースごとに計画を立て、あれこれ試行錯誤しながら作品を制作していった。
テスト前にも関わらず放課後残って製作するブースや、家で作ったものを持ち寄って組み合わせるブースなど斯文祭が近づくに連れて製作にも熱が入った。
前日は学校が閉まるぎりぎりまで多くの生徒が最後のセッティングを行い、ついに迎えた斯文祭当日。
まず入って最初に目に入るのは大量の“藁”!!
「なんじゃこりゃ!?」という驚きと共に一歩中に踏み込んでみると…
そこは突然原始時代に。
少し進むと今度は教科書で見たあの“寝殿造”の見事なミニチュア模型が。
次は楽しいクイズと共に戦国時代が。
次は優雅な中世の貴族の生活を再現。
次は代々の江戸幕府将軍の肖像画や踏み絵、近代産業革命のシンボル、蒸気機関車が。
そして、多くのビルが聳え立ちケータイ電話が一人にひとつと言われるほど普及した現代へ。
現代の先には2つの扉が。
一方は真っ暗な空に枯れた木々の暗い未来、もう一方は美しい空に花の咲き乱れる明るい未来だ。
私たちは今まさに分岐点にいる。
母なる星地球を救うも殺すも私たちの手にかかっている。
今回の斯文祭クラス展示は準備に取り掛かるのが遅かったという反省点はあるものの、
クラスがひとつになってメッセージ性のある最高の作品ができたと思う。
一人でも多くの方が歴史から学び、考え、行動したなら、人類の、そして地球の未来はきっと変わるだろう。