平成19年度9月 第二学期始業式 校長式辞

2学期の君たちの努力と成長に大いに期待する

校長講話

 2学期は気候的にも過ごしやすく、充実した毎日が送れる。君たちの努力と成長に大いに期待する。1年生は、入学直後にもっていた緊張感と入学後の向上心が維持できているか?充実した高校生活を送るためには、規律と節度ある生活が絶対条件。高校での勉強や生活の仕方がわかってきたこの時期の努力を大いに期待したい。2年生は、まさに高校生活の中核をなす学年。学力の面でも人間的な成長という面でも、過ごし方や気持ちの持ち方の差が必ず3年になって現れる。また、部活では3年生引退後、文字どおり、部を背負って立つ立場。大いなる活躍を望む。3年生は、言うまでもなく進路決定の非常に重要な時。君たちは必ず伸びる。不安な気持ちもあるだろうが、自信を持って、初志を貫徹して欲しい。

坂高生、夏の頑張り

 さて、この夏、坂高生諸君がよく頑張った。インターハイで全国3位に入賞したボート部の植田さんをはじめ、陸上、テニス、空手の選手諸君。そして、何といっても野球部。また、文化部では、合唱部、吹奏楽部、放送、写真部がよく頑張った。中でも合唱部はNHK杯合唱コンクールで四国一位になり、全国大会に、吹奏楽部も四国大会金賞というすばらしい成績をあげた。

頑張るとは何か

校長講話

 そこで、野球部を例に挙げながら、頑張るとは何かということを考えてみたい。おそらくどの部も同じであろうが、本校にはずば抜けた体力や技量を持った生徒はいない。また、練習時間が特に多いわけでもない。こうした制約の中で、取り組みさえ工夫すれば、見事な成果を挙げることができるということを本校野球部は証明してくれた。そして、それを佐賀北高校は全国で証明してくれた。その秘訣は3つあると思う。一つは、いかに練習の密度をあげるかということ、短い時間で集中的に、効率よくやるということ。そのためには、頭の切り替えや、協力しあう姿勢も大切。二つ目は、いかに他のチームのレベルを知り、それに負けない目標を掲げて練習に励むかということ。つまり、常により強いチームを意識しながら切磋琢磨するということ。そして、三つ目は、いかに失敗から学ぶかということ。失敗した原因はどこにあるのか、それを防ぐにはどうすればよいのか。そして、相手のいい点を貪欲に学ぶ姿勢…同じ打撃でも、なぜ相手はうまくいくのに自分はいかないのか、その違いはどこにあるのか、バットの持ち方か、角度か、ステップの位置か…こうしたことを日々意識しながら取り組む。これらに尽きるのではないか。

勉強について当てはめてみよう

 君たちに最も大切な勉強についてもまったく同じことが当てはまる。3年間という与えられた時間は全国すべての高校生に平等。また、君たちは高校生の平均から見て確かに素質は優れているかも知れないが、決してずば抜けた天才集団ではない。そうした中で、自分を伸ばし、進路を実現するポイントは3つ。いかに勉強に集中できるか、いかに、外のレベル、つまり全国の受験生との競争やそのレベルを意識できるか、いかに失敗から学ぶか…だと思う。

 自分の進路を実現しようと思えば、それに見合う努力が必要。勉強は確かに苦しいことだが、それに打ち勝つことこそが、自分を高めることであり、ひいては、自分を大切にすることである。

君達一人一人の大いなる成長を期待する

校長講話

 最後に、最近、心がほっとすることがあったので一つだけ紹介する。先日、中学生に対する一日体験入学を実施したが、その時のアンケートで「生徒の人もあいさつをしてくれた」というのがあった。ともすると、年下の人にあいさつすることに抵抗があるかもしれない。だからこそ、この中学生は、予想していなかった高校生からのあいさつに、少しばかりの驚きと嬉しさを感じたのだろう。これこそ、坂高生のさわやかさと暖かさだと思う。この2学期、君達一人一人の大いなる成長を期待する。

校長 島田政輝
(2007.09.03)

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Last-modified: 2008-12-20 (土) 12:19:18