平成２２年度 入学式 校長式辞 †
ご入学おめでとうございます †
春たけなわの本日、香川県立坂出高等学校に入学を許可された、新入生の皆さん、入学おめでとうございます。この日を待ち望み、お子様の成長を支えてこられた保護者の皆様にも、心からお祝いを申し上げます。また、この入学式において、新入生を祝福するために、ＰＴＡ会長大林建夫様に、ご臨席をいただきました。厚くお礼を申し上げます。
本校は、大正六年の開校以来、九十年余りを数え、国内外のさまざまな分野に、多くのすばらしい人材を輩出してきた、大変伝統のある学校です。本校のシンボルともいえる白壁と、松の緑に囲まれた、潤い豊かな落ち着きのあるキャンパスでは、生徒と教師が一丸となって、勉強に、部活動に、そして学校行事にと、日々活気あふれる教育活動を繰り広げております。こうした本校に新入生の皆さんを迎えることを、大変嬉しく思っております。
自分の将来に夢を持とう。 †
さて、新入生の皆さんは、新しい学校生に対する期待と喜びで一杯であろうと思います。希望にあふれる入学式に当たり、新入生の皆さんに「自分の将来に夢を持とう。夢を叶えるために努力を続けよう。」という言葉を贈りたいと思います。
皆さんは、これから本校で三年間の学校生活を送るわけですが、この期間は、皆さんの人生の中で、最も重要な期間になると思います。それは、皆さんが自分の将来の職業について真剣に考え、その職業に就くために準備を始める時だからです。
世の中には数多くの職業があります。皆さんが知っているものもあれば、まだ、知らないものもあります。多くの職業の中から一つを選ぶわけです。従って、その職業は、皆さんの夢を叶えるものであってほしいと思います。安易に選んだり、人任せにするのではなく、自分自身で真剣に考え、判断して欲しいと思います。このような職業に就きたいという、はっきりした夢を持つことが大切です。
ゆっくり、しかし、しっかりと、夢を叶えるために努力を続けよう。 †
自分自身の夢がはっきりしたら、その夢を叶えるには、どうしたらいいか考えて下さい。職業によっては、特別な資格や技術が必要なものもあるでしょう。自分自身の夢を叶えるために、少しずつ着実な努力を続けることを願っています。
ある有名な登山家が、次のように言っています。「高く険しい山に登るには、山頂と足元を交互に見ながら、ゆっくり、しかし、しっかりと歩くことが大切である。」
山頂ばかり見て、足元を見なければ、危険な目に遭うでしょう。また、足元ばかり見て、山頂を見なければ、道を間違えてしまうでしょう。皆さんも、自分の将来の夢という山頂を見ながら、ゆっくり、しかし、しっかりとその夢にたどり着く、日々の努力を重ねることを願っています。
「高邁自主」の精神を備えた人間に †
本校には、校訓とも言うべき「高邁自主」という言葉があります。
これは、「高邁」な、つまり高い志をしっかりと掲げ、自主・自立の精神に基づき、その実現に向け、邁進するという意味です。皆さんが、本校での学習や部活動、学校行事など、さまざまな活動を通じて目指すべきことは、この「高邁自主」の精神といえるでしょう。
これは、さきほどから、お話ししている「自分の将来に大きな夢を持とう。その夢を叶えるために努力を続けよう」という言葉と、全く同じ趣旨であると考えます。
自分の将来に夢を持ち、夢を叶える努力をしながら「高邁自主」の精神を備えた人間になれるよう、ひたすらに学んで欲しいと思います。
ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。 †
最後になりましたが、保護者の皆様には、お忙しいところ入学式にご出席いただき、ありがとうございました。家庭と学校が充分連絡を取り合って、お子様の教育を進めて参りたいと考えております。ご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
入学式に当たり、新入生の皆さんが、今日の感激を忘れることなく、充実した学校生活を送ることを期待して、式辞といたします。
平成２２年４月７日
