ご挨拶 〜坂出高校の現況と全国からの生徒募集について〜

黒島校長

 坂出高等学校ホームページへお越しくださいまして、誠にありがとうございます。

 令和2年度は本校にとって創立103年目、音楽科創設53年目に当たります

 今年は年明け早々から新型コロナウィルスという未知の敵の攻撃にさらされ、3月から5月までの間、学校は臨時休業が続き、授業や学校行事、部活動などの教育活動をほとんど行うことができませんでした。このことは、どの学年にも深刻な影響を与えました。1年生にとっては、入学式はできたものの、高校の授業未体験に加え、部活動への入部やクラスの友人との人間関係を築くといったことができないままの休業中は、どれほど不安であったことかと推察します。2年生にとっては学校の中心として活躍するはずだった、体育祭や文化祭そして総体やコンクールなどの出場機会をすべて奪われました。生徒会で活躍を期していた皆さんにもその機会を奪うことになりました。そして3年生。受験が近づく中にあって、受験の出題範囲の授業がまだ終わっていない教科・科目も多く、問題演習等も全く不十分、しかも入試制度自体が大きく変わる令和3年度入試初の受験生となるというプレッシャーは大変なものであったと思います。

 6月から学校は再開したものの、まずは授業の遅れを取り戻すためにほとんどの行事をカットしました。これには新型コロナウィルス感染拡大防止という狙いもあったわけですが、生徒の皆さんにとっては、面白みのない学校生活だと感じたに違いないことでしょう。県総体をはじめ、野球部の夏の大会や音楽(合唱・吹奏楽)関係のコンクールもほぼすべてが中止になりました。運動部についてはほとんどの競技で代替大会が開催されたわけですが、県レベル以上につながる大会もない中で悔しい思いをした人も多かったはずです。そのような中で私は生徒の皆さんに、「前を向いて頑張ろう」という言葉しかかけることができませんでした。非常に残念な気持ちは、今も私の中でくすぶっています。

 さて話題は変わりますが、香川県の人口が95万人ほどに減少しました。20年ほど前には103万ほどであった人口が約8万人減ったということです。さらにはこのままの減少傾向が続けば、20年後には80万人程度になるという推計データもあるようです。このような状況下、香川県教育委員会は、令和3年度高校入試から「全国からの生徒募集」を行うことを決めました。

 私たちの学校でも普通科・音楽科ともに、この募集を行うことになりました。香川県教育委員会は、ホームページで「他県の生徒と本県の生徒が共に学ぶことにより、多くの刺激を受けることで、異なる価値観を受け入れ理解しようとする姿勢や自分の意見を他者に伝えるためのコミュニケーション能力を育成するために、全国からの生徒募集を実施します。」とし、概要と学校紹介も掲載しています。このページからもリンクを張っていますので、県外の中学生の皆さんは是非のぞいてみてください。坂出高校としては、この全国募集をさらなる飛躍のチャンスととらえ、今後ますますの発展の起爆剤としたいと考えています。これまでも音楽科では県外生徒を受け入れてきましたが、次年度入試からは自己推薦選抜での受検も可能になります。また普通科は一般選抜のみとなりますが、特色がある「教育創造コース」(将来教師を目指す)や、「文理コース」(クラス全員で国公立大学を目指す)で学び自分の可能性を広げてみませんか。県内生はもとより、多くの県外の皆さんが受検されることを心待ちにしています。「香川県内生と県外生がともに切磋琢磨して行ける環境が坂出高校にはある。」と自信を持って言えます。坂出高校で夢を叶えましょう。

   令和2年10月6日

                                              学校長 黒 島 俊 哉




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Last-modified: 2020-10-07 (水) 10:38:18