令和元年度3学期終業式講話(1月8日(水))

 令和2年、2020年が幕を開けた。今年は全国的に見れば、オリンピック(7/24〜8/9)とパラリンピック(8/25〜9/6)が昭和39年(1964年)以来56ぶりに日本で開かれる年であり、それが最大のビッグイベントということになるだろう。

 一方で高校生に目を転じれば、そのオリンピック東京開催のために、高校総体(インターハイ)が全国に分散させて開催されることになる。本来は北関東地区が担当して行うはずだったものが、オリンピックの開催時期に日程が近く、会場や選手の宿泊等に支障があるというのがその理由のようである。

 そのうち坂出市では府中湖がカヌーのインターハイ会場になる。本校と坂出工業高校にはカヌー部があるが、カヌー部のない坂出商業高校と坂出第一高校にも応援を要請して、「高校生活動」と称した、式典運営や放送、記録係や案内係、美化係や弁当係といった活動をお願いすることになる。3学期中にはどの学校でどの係を担当するかを話し合うので、特に現在の1年生(新2年生)と今年入学してくる新入生にはお手伝いをお願いしなければならないことを予告しておく。期日は8/10〜8/15の6日間で、1日当たり20名程度となる見込みである。

 さて、今年はねずみ年であるが、干支というのは皆さんも古典の授業で習ったと思うが、「十干十二支」の十干の「干」と十二支の「支」をとったものである。今年の十干は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」のうちの7番目の「庚」である。したがって今年の干支は『庚子(かのえ・ね)』というのが正確である。この干支については、インターネットで調べただけでもかなり深い意味があるようだ。いくつかのサイトから総じて言えることは、この「庚子(かのえ・ね)」が表す意味は、新たな芽吹きと繁栄の始まりである。つまりは、新しいことを始めると上手くいく、大吉であると指し示しているとのことである。

 3年生にとっては大学入試センター試験本番まで残り10日となった。風邪などひかないように体調を整えておいてほしいが、個別試験まで見据えて粘り強い受験をすることを期待する。前期試験は2月25日、後期試験は3月12日と、卒業式を超えても試験があるが、そこまで見据えて、自分を安売りすることのないように、また自分で勝手に合格や不合格を決めないように、「あと3か月」という気持ちで精進してもらいたい。

 受験というのは本当に苦しいものだが、そこを乗り越えた先にはきっと楽しいことが待っている。人生が苦しいことの連続であるわけがない。そう信じてほしい。 1年生や2年生にとっても、今日から始まる3学期は学年の総決算であるとともに、次の年へ向けての準備の時である。この3学期というのは次の学年の0学期というふうに言われることもある。つまり、学年が一つ上がったつもりで勉強に励む、特に2年生はすでに受験生であるという意識のもとで学業に取り組むことによって現役合格が果たせる、またはワンランク上の大学に合格できるということだ。

 2年生にとっては、大学共通テストが導入される。大人の都合で、英語の民間試験や国語と数学で導入予定であった記述式問題について大幅な軌道修正があった。教育についてさまざまな改革が進んでいるところではあるが、確実に言えるのは実力があれば制度変更は恐れるに足りないということである。やればできる坂高生であるから、大人の事情に振り回されることなくしっかりと実力をつけてほしい。

 1年生にとっては、2年生になり学校の中心として活動する年になる。部活動でも2年生の先輩は間もなくいなくなり、皆さんが引っ張っていかなくてはならない。付いて行くのは簡単だが、引っ張っていくというのは難しい。実力をつけて、後輩を引っ張っていけるようになってもらいたい。

 最後に、3学期というのはあっという間に終わる。1日1日を大切に過ごしてもらいたい。


 


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Last-modified: 2020-01-09 (木) 08:23:12