活動紹介 †
現在、文芸部は、部員募集中です。
主な活動内容は、部誌「小遊星」の発行です。長い時間をかけて詩や小説の創作をします。それぞれ個性的な作風で、自由に書いています。
普段は個々に自宅で創作活動をしていますが、月に数回集まり、皆で意見を出し合い、よりよい部誌を作るために試行錯誤しています。
文化祭では、普段よりパワーアップし、テーマを設けて創作するなどした部誌を発行したり、詩やイラストの展示、一行リレー小説など一般の方も参加して楽しめるようにしています。
一行リレー小説 †
- 雨が降っている。 -- T
- まるで空が泣いている様だ。 -- かな
- 私の心も雨模様。 -- みそ
- どうやらこの雨はなかなか止みそうにない。 -- NO-
- 漠然とそう思ったのは空に広がる厚い雲の所為か否か。 -- ユウ
- 暗澹たる気持ちのまま、あいつのことを考えていた。 -- T
- あいつは今どこにいるのだろう。 -- koko
- いまも怒ったような瞳で前を向いているのだろうか。 -- なな
- あのとき、 -- koko
- あのとき、あいつは・・・何かを言いたかったのだろうか。 -- koko
- そんなことを考えてみても、もう遅いのかもしれない。 -- キキ
- ふぅ・・・ 深く深く、思いをすべて吐き出すように息を吐いた。 -- T
- さてと、、、そろそろ出かけるとするか。 -- koko
- そして、大きな傘を片手にあの場所へと向かった。 -- ラミ
- まるで、繰り返し。 -- ユウ
- あいつが好きだったあの場所へ -- T
- 途中、季節の花を一輪だけ買って小一時間かけて歩いていく。 -- T
- 月に一度、あいつがいなくなってから欠かさず繰り返してきたことだ。 -- T
- そこでおれは -- 22
- 花を置き、ここから見える風景をしばらく眺める。 -- T
- いつもならベンチに腰を掛け、沈みかける夕日を見ているのだが -- koko
- 今日はあいにくの雨、、、 -- koko
- 何かが起こりそうな気がする。 -- T
- 「私のこと、好き?」 -- まろん
- 「大好きだよ」 -- りんご
- 「うそ!」 -- みかん
- 「なんで?!うそじゃないって、、、、」 -- おもち
- なにやら もめている。 --
- 聞くつもりもないのだが --
- 雨音に混じってアベックの話し声が聞こえてくる。 --
- 視線を足元に移した瞬間、話し声が途切れた。 --
- 話し声どころか、傘を打つ雨の音さえも消えている。 --
- ゆっくりと足元から視線を元に戻す、今までの風景はなかった。 -- まこ
- ”えっ” -- T
- ここは・・・ -- T
- 目の前に広がっていたのは、ただ、真っ白なだけの世界 -- まこ
- ここは・・もしや・・・ -- 17
- あっ・・あいつがいる世界なのか・・・。 -- 17
- 「もう!帰るからね!!」 -- K
- 「なんだよ、、、怒るなよ、、、」 -- K
- ふいに雨音とともに会話が聞こえてきた。 -- K
- 思わず傘を放り出してその場に立ち上がった私を驚いたようにアベックが見つめている。 -- K
- ”何だったんだ”今のは・・・ -- K
- アベックが気味悪そうにこちらを見ている --
- 雨はますます強く打ちつけている。 --
- 雨と跳ね返りの水煙の中からゆっくりと人らしい輪郭が見えてきた。 --