#author("2021-05-24T15:12:53+09:00;2019-05-20T14:22:06+09:00","default:bukatsu","bukatsu")
#navi(文化部)
//&attachref;
//ここ↑に写真を入れます。
*活動紹介 [#w0fdff97]
現在、文芸部は、2年生3人・1年生6人で活動しています。~

&size(30){主};な活動内容は、部誌''「小遊星」''の発行です。長い時間をかけて詩や小説の創作をします。それぞれ個性的な作風で、自由に書いています。~
&size(24){現};在、文芸部は、3年生2人・2年生3人・1年生2人の計7人で活動しています。~

&size(30){普};段は個々に自宅で創作活動をしていますが、月に数回集まり、皆で意見を出し合い、''よりよい部誌を作る''ために試行錯誤しています。~
&size(24){主};な活動内容は、部誌''「小遊星」「小遊星プチ」''の発行です。日頃書きためたオリジナルの短編小説を年数回、冊子にまとめ校内で配布しています。部員それぞれの個性あふれる力作が楽しめます。~

&size(30){文};化祭では、普段よりパワーアップし、テーマを設けて創作するなどした部誌を発行したり、''詩やイラスト''の展示、''一行リレー小説''など一般の方も参加して楽しめるようにしています。
&size(24){文};化祭では、部誌の配布のほか、''エッセイやショートショート''の展示をする予定です。~

*一行リレー小説 [#t47e3e04]
- 雨が降っている。 -- [[T]] &new{2006-07-07 (金) 18:11:22};
- まるで空が泣いている様だ。 -- [[かな]] &new{2006-07-14 (金) 15:33:19};
- 私の心も雨模様。 -- [[みそ]] &new{2006-07-14 (金) 16:35:24};
- どうやらこの雨はなかなか止みそうにない。 -- [[NO-]] &new{2006-07-14 (金) 16:53:50};
- 漠然とそう思ったのは空に広がる厚い雲の所為か否か。 -- [[ユウ]] &new{2006-07-14 (金) 16:56:29};
- 暗澹たる気持ちのまま、あいつのことを考えていた。 -- [[T]] &new{2006-07-15 (土) 10:45:45};
- あいつは今どこにいるのだろう。 -- [[koko]] &new{2006-07-26 (水) 19:21:51};
- いまも怒ったような瞳で前を向いているのだろうか。 -- [[なな]] &new{2006-07-26 (水) 19:26:58};
- あのとき、 -- [[koko]] &new{2006-07-31 (月) 23:05:39};
- あのとき、あいつは・・・何かを言いたかったのだろうか。 -- [[koko]] &new{2006-07-31 (月) 23:07:18};
- そんなことを考えてみても、もう遅いのかもしれない。 -- [[キキ]] &new{2006-08-24 (木) 21:25:04};
- ふぅ・・・ 深く深く、思いをすべて吐き出すように息を吐いた。 -- [[T]] &new{2006-08-25 (金) 09:41:13};
- さてと、、、そろそろ出かけるとするか。 -- [[koko]] &new{2006-09-02 (土) 22:12:24};
- そして、大きな傘を片手にあの場所へと向かった。 -- [[ラミ]] &new{2006-09-05 (火) 20:06:44};
- まるで、繰り返し。 -- [[ユウ]] &new{2006-09-11 (月) 21:17:07};
- あいつが好きだったあの場所へ -- [[T]] &new{2006-09-26 (火) 23:14:18};
- 途中、季節の花を一輪だけ買って小一時間かけて歩いていく。 -- [[T]] &new{2006-09-26 (火) 23:26:44};
- 月に一度、あいつがいなくなってから欠かさず繰り返してきたことだ。 -- [[T]] &new{2006-09-26 (火) 23:27:49};
- そこでおれは -- [[22]] &new{2006-10-16 (月) 18:38:19};
- 花を置き、ここから見える風景をしばらく眺める。 -- [[T]] &new{2006-10-21 (土) 09:51:00};
- いつもならベンチに腰を掛け、沈みかける夕日を見ているのだが -- [[koko]] &new{2006-11-05 (日) 14:42:52};
- 今日はあいにくの雨、、、 -- [[koko]] &new{2006-11-05 (日) 14:46:48};
- 何かが起こりそうな気がする。 -- [[T]] &new{2006-11-09 (木) 17:10:15};
- 「私のこと、好き?」 -- [[まろん]] &new{2006-12-01 (金) 14:03:16};
- 「大好きだよ」 -- [[りんご]] &new{2006-12-01 (金) 14:33:07};
- 「うそ!」 -- [[みかん]] &new{2006-12-17 (日) 19:31:52};
- 「なんで?!うそじゃないって、、、、」 -- [[おもち]] &new{2006-12-30 (土) 10:37:33};
- なにやら もめている。 --  &new{2007-01-11 (木) 18:22:59};
- 聞くつもりもないのだが --  &new{2007-01-11 (木) 18:24:27};
- 雨音に混じってアベックの話し声が聞こえてくる。 --  &new{2007-02-19 (月) 12:25:19};
- 視線を足元に移した瞬間、話し声が途切れた。 --  &new{2007-02-19 (月) 12:29:33};
- 話し声どころか、傘を打つ雨の音さえも消えている。 --  &new{2007-02-24 (土) 17:48:41};
- ゆっくりと足元から視線を元に戻す、今までの風景はなかった。 -- [[まこ]] &new{2007-03-24 (土) 20:28:41};
- ”えっ” -- [[T]] &new{2007-03-25 (日) 21:01:18};
- ここは・・・ -- [[T]] &new{2007-03-25 (日) 21:01:49};
- 目の前に広がっていたのは、ただ、真っ白なだけの世界 -- [[まこ]] &new{2007-04-22 (日) 12:35:22};
- ここは・・もしや・・・ -- [[17]] &new{2007-04-22 (日) 13:55:24};
- あっ・・あいつがいる世界なのか・・・。 -- [[17]] &new{2007-04-22 (日) 14:00:12};
- 「もう!帰るからね!!」 -- [[K]] &new{2007-04-22 (日) 15:24:56};
- 「なんだよ、、、怒るなよ、、、」 -- [[K]] &new{2007-04-22 (日) 15:25:32};
- ふいに雨音とともに会話が聞こえてきた。 -- [[K]] &new{2007-04-22 (日) 15:27:34};
- 思わず傘を放り出してその場に立ち上がった私を驚いたようにアベックが見つめている。 -- [[K]] &new{2007-04-22 (日) 15:30:33};
- ”何だったんだ”今のは・・・ -- [[K]] &new{2007-04-22 (日) 15:31:11};
- アベックが気味悪そうにこちらを見ている --  &new{2007-05-03 (木) 08:47:48};
- 雨はますます強く打ちつけている。 --  &new{2007-05-03 (木) 08:48:43};
- 雨と跳ね返りの水煙の中からゆっくりと人らしい輪郭が見えてきた。 --  &new{2007-05-03 (木) 09:40:40};
- あいつだ。・・・・ -- [[T]] &new{2007-05-16 (水) 18:29:03};
- はっきりと見えるわけではないのに、そう確信することができた。 -- [[T]] &new{2007-05-16 (水) 18:30:33};
- 「…っ、どう、して…っ」 -- [[まこ]] &new{2007-07-30 (月) 13:10:28};
- 心臓の鼓動は驚くほど早い。 --  &new{2007-08-02 (木) 22:57:05};
- ざわざわと胸のあたりが苦しくなるのだが、 --  &new{2007-08-02 (木) 23:01:32};
- 大きく眼を見開いたまま、水煙の中にある人影を見つめるしかなかった。 --  &new{2007-08-02 (木) 23:05:24};
- ゆっくりと、しかし確実に人影はこちらに近づいてくる。 --  &new{2007-08-02 (木) 23:09:22};
- 容赦なく打ちつける雨も、うるさいほどの雨音も、アベックの怪訝そうな視線も --  &new{2007-08-02 (木) 23:16:09};
- 全く気にならない。 --  &new{2007-08-02 (木) 23:17:17};
- 無限とも思える長く静かな時間、、、 --  &new{2007-08-02 (木) 23:18:25};
- 「濡れるよ」 -- [[T]] &new{2007-08-06 (月) 23:39:48};
- 遠くから声が聞こえる -- [[T]] &new{2007-08-06 (月) 23:43:25};
- その声の持ち主は・・・あいつ。 -- [[Na⌒仔]] &new{2007-08-07 (火) 08:42:32};
- 心の中から消そうとしても、けしって消せない存在。 -- [[TA]] &new{2007-08-07 (火) 13:20:42};
- 「待った?」 --  &new{2007-08-08 (水) 12:56:59};
- 何事もなかったように、あいつは言う。 --  &new{2007-08-08 (水) 13:00:47};
- 何も言わず消えてしまったあの日の姿で --  &new{2007-08-08 (水) 13:02:53};
- 「ぜんぜん」 --  &new{2007-08-08 (水) 13:03:31};
- わたしも何事もなかったように応える。 --  &new{2007-08-08 (水) 13:03:57};
- あいつは微笑んでいる --  &new{2007-08-09 (木) 10:02:43};
- 『今までどうしてたの?』『なぜいなくなったの?』 --  &new{2007-08-23 (木) 19:17:58};
- 頭の中では聞きたいことがいっぱいなのに言葉が出ない。 --  &new{2007-08-23 (木) 19:18:58};
- 「・・・濡れるよ、行こう?」 -- [[a]] &new{2007-09-08 (土) 21:05:38};
- 「う、ん、、」 -- [[b]] &new{2007-10-13 (土) 23:20:38};
- 立ち上がろうとしたその時、あいつがゆらりと揺らいだように見えた。 -- [[c]] &new{2007-12-27 (木) 17:51:44};
- ま、待って! --  &new{2007-12-27 (木) 17:52:37};
- 声を出すより早くあいつが消えてゆく --  &new{2008-02-16 (土) 17:30:32};
- そして俺も意識の奥へと消えていった --  &new{2008-03-24 (月) 08:12:45};
- ・・・・・ -- [[I]] &new{2008-05-27 (火) 16:23:09};
- ここはどこだろう、どこか見覚えのある・・・ -- [[9]] &new{2008-06-12 (木) 22:46:10};
- ――赤い夕日。飴のように伸びる、晦い雲。淡い橙の公園。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-10 (水) 23:53:10};
- ――あの時と同じ、あいつのすがた。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-10 (水) 23:55:49};
- “―――ぁ” -- [[shiyet]] &new{2008-09-10 (水) 23:56:20};
- そして。この時この場所から、消しても消えない記憶のカタチ。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-10 (水) 23:58:21};
- ……そうだ。この日おれは、夕暮にあいつと公園で待ち合わせをしてたんだ。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:02:41};
- あいつは来ない。夕日が消えていく。夜の訪れにはまだ早い。これは……あの雲は…… -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:04:07};
- ぽつり、と。肩を叩く短い音。……なんて運の悪い。こんな日に夕立なんて。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:05:44};
- “早く来い。早く。早く。早く” -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:09:13};
- 『この時のおれ』が、そう祈る。……『今の』おれの記憶では、あいつは確かこの後―――、……あれ。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:10:17};
- 靄に遮断されたかのよう。何故か記憶が再生できない。『この時の』おれが思い出せない。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:11:47};
- 何故だろう。消しても消えない記憶が取り出せない。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:12:31};
- ……橙色の視界は一転、灰色の雨になった。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:13:32};
- ……橙色の視界は一転、灰色の雨になった。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:13:54};
- ああ―――これは“私”の記憶。私を“あいつ”と呼び続ける、彼を待たせていた日の記憶の残滓。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:15:58};
- この日。彼が私と会う約束をした日。私は、雨に塗れながら彼をみつけた。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:21:25};
- 私は、傘も差さずにベンチに腰掛けている彼に、一言「濡れるよ」と話しかけた。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:25:41};
- 怪訝そうな顔で、私を見る彼。当然だ。私だって傘なんて差してない。お互い傘なし。そんな不意打ち的な状況がちょっと面白かったので、意地悪そうな態度で「待った?」と聞いてみた。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:28:44};
- 「ぜんぜん」と無愛想な返事。彼の意地っ張りは相変わらずだった。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:30:03};
- そんな彼が可愛くて。愛らしくて。愛おしくて。私は彼の周りを駆けてみた。たた、と踊るような、おどけるような歩み。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:37:49};
- “ねえ、今日はどこに行くの?”私はそう訪ねてみた。嬉しい。彼とどこかへ行けるという事が。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:38:38};
- ――この時、彼ではなく自分の周りをもっとちゃんと見ていたら。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:39:09};
- 『危ない!!』     ―――――え -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:40:17};
- …………この瞬間の光景は、正直思い出せないのです。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:41:30};
- 公園の外へと歩いていく彼の周りではしゃいでいた私は、気付かないうちに……車道に飛び出ていました。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:42:31};
- 唸るようなスリップ。暴走する鉄塊。絶妙なタイミング。私の脳裏に、そんな単語が並んだ。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:44:45};
- ききぃ、……どん。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:45:14};
- 記憶が曖昧なのはここからです。気がつくと、私は歩道に転がっていて。私がいた筈の車道には、ボンネットの凹んだ白い車と、何故か赤く濡れた彼が――― -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:47:44};
- 曖昧な記憶は断片的に蘇る。“私”……否、“おれ”の記憶……いやこれは“私”だ。―――どれだけ曖昧なのでしょう。もはや私は、自分がなんなのかを前提に置いて記憶を読む事ができなくなっていました。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:53:17};
- それでも記憶は蘇る。白い光。病室。医者。その人に告げられた。『残念ながらご友人はお亡くなりに―――』 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:56:31};
- ……違う。これは“私”の記憶なんかじゃない。だって、だってそんなのない。彼が、か、れがそんな事って。そんな“私”がわたしが“わたし”じゃない■んだのは彼じゃない! -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 00:59:37};
- ……窓の外は。まだ雨が降っている。まるで空が泣いている様だ。私の心も雨模様。どうやらこの雨はなかなか止みそうにない。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:01:59};
- 死んだのは彼じゃない。だってあの時、車道に出たのは“私”だ。あの時“私”の手を彼が引かなかったら、死んでいたのはちゃんと、私だったのに。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:03:19};
- そうだ。だから“私”が死んだんだ。だったら何故“私”がここにいる? いていい筈がない。何かおかしい。ヘンだ。矛盾してる。いない人がいるなんておかしい。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:04:39};
- いるべき人がいないなんておかしい。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:05:25};
- ―――ああ、なんだ。ちゃんとここに“おれ”はいるじゃないか。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:05:52};
- あの日、車に撥ねられて“あいつ”が死んだ。そして“おれ”はここにいる。ほら、何もおかしなコトはない。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:07:49};
- だからそう、今窓の外を眺めているのは“私”じゃない。ワタシって誰。ワタシは消えた。おれは、今ここにいる“おれ”じゃないか――― -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:11:41};
- 『――以上の検査によって、お子様は一種の精神障害におかれており――』 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:13:10};
- 今日の日付を覚えておこう。“あいつ”が好きだった公園を覚えておこう。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:14:57};
- 『――自我の喪失、事故後の精神的ショックによるストレス、その他記憶の混乱等が元となって――』 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:17:21};
- 毎月、その公園に季節の花を持っていこう。おれの大切な友人が帰ってくるかもしれないから。“あいつ”がひょこっと、『待った?』とか言いながら。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:22:57};
- ――――――――、…………………………。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:24:47};
- 『――人格偽装と言えますか。強い自己否定と代替によって、他者の経験を自分のものと思い込む症状です。この障害は理想の全肯定で、元々の自身の経験を復元するのは困難です――』 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:30:01};
- ――――――――、……………“誰”…の……記憶だろう。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:31:55};
- “私”は“おれ”で、“彼”は“あいつ”だ。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:36:44};
- やっと―――――思い出せた。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:37:07};
- でも、あれ…………なんで私、思い出せたんだろう? -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:39:13};
- 逆転していた記憶が、反転してない現実へと戻る。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:41:02};
- そこには―――寸分狂う事無く再現された、あの日の光景があった。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:41:50};
- 白い光を放つヘッドライト。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:43:50};
- 水煙の向こうから、ブレーキを効かせたタイヤをスリップさせながら、怒涛の勢いで突っ込んでくる。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:47:03};
- 私は“彼”の幻想に惹かれて、いつの間にか車道に飛び出していた。あの時と同じ、絶妙なタイミング。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:49:33};
- ああ…………思い返せば、雨の中に人らしい輪郭を見つけた時からだ。驚いた。本当にあの日の再現じゃないか。となると――― -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:52:08};
- “彼”がいないと、“私”は助からないってコトだよね。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:53:50};
- “彼”がいないと、“私”は助からないってコトだよね。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:53:51};
- 反響する、最期の覚悟。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:54:50};
- ……じゃあね。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:55:59};
- ――――ききぃ、 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:56:20};
- 『危ない!!』 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:57:11};
- ―――どん。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:57:38};
- ………………。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:58:28};
- 私……撥ねられてない。私、助かってる。だってどこも、赤くなんて、ないもん。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 01:59:21};
- あのタイミングで車の暴走を避ける事なんて、無理だった筈なのに。それでも私は無傷で、道路に座り込んでいる。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 02:00:44};
- 助けてくれた。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 02:01:12};
- また、助けてくれた。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 02:01:27};
- 誰が? そんなの分かってるよ。だってさっき居たじゃない、そこに。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 02:03:20};
- ……遠くでアベックが慌てる声が聞こえる。……雨音のほうがずっと大きく聞こえる。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 02:04:11};
- 見上げれば、あの日と同じ雨模様。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 02:04:50};
- まるで、空が泣いているような。…………でも。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 02:06:10};
- “……いつか、会えるかなって。ずっと思ってたけど” -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 02:06:35};
- でも、少しだけ、あの日とは違う。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 02:06:59};
- “……なぁんだ。あの日からずっと、君は私と一緒にいたんだね―――” -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 02:08:30};
- 頬を伝う、一筋の輝き。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 02:09:08};
- それを最後に。私も、空も、まるで晴れたように泣き止んでいた。 -- [[shiyet]] &new{2008-09-11 (木) 02:10:12};
- ドッカーん -- [[怠け者]] &new{2008-10-16 (木) 09:55:41};

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