***新聞部のインタビューから [#tccac732]
RIGHT:参考リンク:[[取材の様子>文化部/写真部/_写真部NOW/新聞部の取材]]|
[[入選作品>文化部/写真部/_写真部NOW/第23回高文祭写真展]]
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#ref(文化部/写真部/_写真部NOW/第23回高文祭写真展/DSC_2701.jpg,around,right,nolink,まっつぉの休み時間CHU)
 新聞部「何を考えて写真を撮っているのですか?」~
 部員「何にも考えてません(きっぱり)」~
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 そう答えているのを聞いて吹き出してしまいました。~
「こいつ、やるなぁ〜」なんて感心したりして・・・~
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 写真と絵画はよく似ていますが、最初に作者の中にイメージがあってキャンバスにその世界を作り上げていくのが絵画であるとするなら、写真による表現方法の中で意図せずに写ってしまったものを作品に仕上げていく方法もあり、これはずいぶん違うように思えますよね。(絵画のように写真を作っていくのも”あり”ですよ)~
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 「面白く写っていればいいなぁ〜」ぐらいの気持ちだけで”ぱしっ”とシャッターボタンを押す。そこには構図とかシャッタースピードや絞り、光と影のバランス、なんにも意識していないように思えます。フィルム現像してネガを作り、なんとなく気になったカットを選んで小さくプリントしてみます。ここでもまだまだ作品の意図なんて言えない状態かもしれません。~
 でもそのうち、そう何度も何度も自分の撮った写真を眺めてみるうちに、撮ったときの印象や気持ち、自分と相手(被写体)、経過した時間に思いを巡らしていきます。おそらくは作品を鑑賞する人と同じように1枚の写真を眺めています。このような作業を通してようやく「作品」となっていくのだと思います。~
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 部員には「シャッターを押した数だけうまくなるのだから、惜しまずにシャッターを押しなさい」と言っています。そのせいかフィルム使用量はずいぶん増えました。だって1日に5本、10本撮ってきますから。節約のため長巻の白黒フィルムを自分で装てんして使用させていますが、フィルム代の捻出は頭が痛い問題です。(デジタルカメラだと一挙に解決、なのですが・・・)~
 でも本当は撮影の後、プリントの後が大事なんですね。何も考えずにシャッターを押し、丁寧に仕上げた後に自分の世界を作り上げていくこと。撮影のときは、自分の感覚を信じてともかくいろいろと撮ってみるのがいいと思っています。~
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 ところで、”何も考えていない”と言った部員ですが、人一倍多くシャッターを押しているのを私は知っています。意識していないだけで実は”考えていない”わけはないのです。だって、入賞した作品は友人の写真を撮っているときに、カメラを持ち上げ、ファインダーを覗かずにシャッターを押したそうなのですが、「友人を撮ろうと思って」「面白くなるかも」と立派に”考えている”のです。ただ「なぜこの友人なのか」「なぜ、この時期なのか」などを自分自身に問いかけてみて欲しいなぁ、とは思いますけど。
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RIGHT:(2006.12.12)
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