平成20年度 学校関係者評価

香川県立善通寺西高等学校

学校関係者評価委員

学校評議員(5名)、PTA会長(1名)

実施時期

中間評価:10月 個別にご意見をいただいた。

年度末評価:3月9日(10301200)に委員会を開催しご意見を伺った。欠席者については個別にご意見をいただいた。

全日制課程

学習指導における取組について

中間評価

●成績不振生徒が極端に減少した点については、高く評価できると思います。成績不振生徒の減少に効果があった点(例えば指導方法、教材、又は先生方の日頃の生活指導等)について、より具体的に記載願えれば、今後の教育のあり方について参考になるものと思われます。西高展をみせていただき、3年間の教育を通じ専門的な高度の知識技能の習得がなされていると感心しました。

●最後の年ということで、先生方が一人一人の生徒に確かな学力をつける努力をされ、大きな成果を上げておられるのはすばらしいと思う。

●全体的に情緒的な評価表現が多く、第三者には具体的な内容がよくわかりませんので、特にこれについて意見はありません。

●評価項目「1」及び「2」の相対評価という観点から伺えることは、生徒達が可視できる具体的な目標を達成することに関しては、充実した学習指導が実施できているのではないかと考えられる。評価項目「1」に関しては、生徒達に対して全教員が統一的粘り強い指導を必要とする困難な作業であると考えられるが、卒業までの期間に及び、学習指導において同一の姿勢を取り続けることが、評価を向上させる唯一の方法ではないかと思われる。

●成績不振生徒が減少している事と専門の技術も上達している事は大変喜ばしいと思いました。ただ、生徒自ら学力を身につけようとする姿勢が難しいという点が気になりました。

年度末評価

●どの項目も年度末評価の数値が上がり、大きな成果が伺える。一人ひとりに目標を持たせ、意欲化を図ることは、大変なご努力だったと思う。

●年度末評価の中で「生徒は目標があれば頑張れるし、意欲的に取り組むことが分かった。」との記載がありましたが、その通りだと思います。目標の設定に当たっては、大変でしょうが担任の先生が個別に生徒と話し合い設定することも大事だと思います。まず、生徒にできるだけ具体的な目標を自発的に立てさせ、その後担任の先生が適切な目標設定のための指導を行っていただければ、生徒も目標に対する関心が高まり、より意欲的な取り組みになるものと思われます。生徒の皆さんが作成した作品を見せていただくと、専門性の高さが十分に感じられました。高校教育の中でも、今後、社会のニーズに応じた専門性の高い教育を積極的に導入していただきたいと思います。

●子供が課題をこなしている時の集中した顔がとても好きでした。これからもあの顔が見れるように願っています。

生活指導における取組について

中間評価

●「マナー、規範意識の育成」について「マナーや規範意識を向上させることが大切だと思う」というテーマと同じ評価表現はいかがなものかと。

●マナーや規範意識の向上については、生徒が将来、健全な大人になり、親になる上で、今の高校生活を通して身に付けさせなければならない重要な教育であるということを各教員が認識し、粘り強く指導願いたい。

(参考)

○生活指導上の具体的取組目標の設定

 ・学校の教育方針や教育目標を実現・達成するためには、必要なルールや規則が定められていると思います。それを遵守させるための生活指導をどれだけ徹底して行えるかが(学校運営の土台・基盤となる生活指導がしっかりできているか)大きな課題ではないかと考えます。

 ・生活指導上の目標の設定に当たっては、現状を分析されて設定されたものと思いますが、その目標が、学校の教育方針の実現、教育目標達成のために、生徒が絶対に守るべきものなのか、努力目標というべきものなのか、あるいは生徒の自主性に任せるべきものなのか、そのような視点に立って設定する必要もあるのではないかと思います。

○目標達成に向けた具体的な活動

 ・指導方法

   目標を達成させるためには、ある程度の管理的な指導は必要ではありますが、生徒が主体的に考えていくことができる過程を用意する必要があり、管理的な指導と自覚を促し、自主的に規則を守らせる指導のバランスの取れた指導が望まれます。

   例えば、1年生に対しては、校則を遵守することの必要性について徹底して指導し、理解させる(管理的な指導を重視)。2年生に対しては、生徒の内面的な自覚を促し、自主的に考えさせていくことに重点を置く。ホームルーム等の時間の中で、規則やマナーに係るテーマを設定し、定期的に、また、具体的な問題が発生した機会を捉え話し合いを行うなど、生徒と職員がともに考えていくことも有効と思われます。3年生に対しては、高校生活の最後の仕上げの段階であり、自分自身で生活を点検させ、上級生として、下級生の模範となる生活態度を実現させることに重点を置くことが必要と思われます。

中間評価

○その他(言葉遣い)

 ・西高展を見学させていただいた時、生徒と先生がにこやかに話し合っている中で、生徒がため口で先生に話しかけていたのが気になりました。学校教育の効果を上げるためには、小中学校からの言葉遣いについての指導を充実させていくとともに、生徒と先生の望ましい関係のあり方についても考えていく必要があるのではないかと感じました。

●抽象的な評価項目であるが、特に評価項目「1」に関しては、家庭との連携がなければ実現させることが不可能であると考えられる。保護者とのコミニュケーションを高めることにより、必要性の認識が生徒達から生じれば「指導」に関しては評価されるのではないかと思われる。具体的な事例ではないが、過度の「予防的生徒指導」はマイナスの結果を生じる場合が散見され、「予防」の線引きが困難であろうと予想される。また、同一の「指導」の結果が生徒個々人により異なるので、対応に苦慮されているのではないかと予想する。

●全ての面でマナーが身についていないと評価されていますが、これは家庭教育の問題もあり、学校だけではどうにもならない問題だと思います。ただ、社会に出て恥ずかしい思いをしたり非常識と誤解を受けて辛いのは本人なので、最低限度のマナーや言葉遣いを指導していただければと思います。

年度末評価

●服装指導等に根気よく取り組まれ、本年度はスカートの下にジャージをはいている生徒がいなかった。(登下校時)

●言葉遣いやマナーについては、小・中学校からの指導を徹底しなければ、高校生になって指導を行うのでは手遅れのような感じもいたしますが、生徒が将来、健全な大人になり、親になる上で、身につけさせなければならない重要な教育ですので、粘り強く指導をお願いします。

※学校だけでの指導では効果が上がりにくいため、今後保護者への働きかけが重要になってくるのではないでしょうか。

●価値感の違う生徒達を指導するのはとても大変な事だと思いますが、根気よくご指導された先生方に頭が下がります。

職業教育における取組について

中間評価

●ここにも同じような「進学や就職に対する意識の高揚を図ることが大切だと思う」というテーマと同じ表現があります。また「困難な面が多い」など、具体的にどう困難であるかがないので改善策が見えてきません。現場では具体的に把握されているのだと思いますが。

●景気の急激な低下により、非常に厳しい雇用状況となっており、生徒も先生も大変ご苦労されていると思います。生徒達には、フリーターになる者の増加やニート、派遣社員、格差社会の問題等、現在の日本が抱えている社会問題について理解を深めさせていただければと思います。

 ※テーマを設定し、説明後、グループワークを行うなど、生徒にとって身近な問題として実感させることも寛容かと思います。

●生徒達の早期における進路の策定意識を高めることは一般的に奨励されているが、生徒達が自身で認識しなければ、一過性で終わってしまう可能性がある。その意味において、進学におけるガイダンスや学校説明会への参加及び就職におけるインターンシップの参加を積極的に実施することは、重要ではないだろうか。

●難しいと思いますが、就職が決まった生徒が卒業後社会人意なる心構えを指導していただきたいと思います。

年度末評価

●進路指導の充実により、ほとんどの生徒の進路が決まって良かった。

●昨年末からの景気の急激な低下により、内定の取り消しなども出ている中、

ほとんどの生徒の進路が決まったとのこと、先生方のご努力の結果だと思います。ただ最近、就職後早期に離職する若者が増えていることが心配されます。

各高校においても、職場への定着率や離職の原因等について調べていただくことも、今後の進路指導のあり方を考える上で重要であると思います。中間評価の際にも書かせていただきましたが、フリーターや派遣社員等の現在の日本が抱えている社会問題についてもしっかり考えさせ、社会の厳しさについて理解を深めさせていただければと思います。

●学校説明会・インターンシップ等の結果、ほとんどの生徒が進路を決定することができて良かったです。

学校生活における取組について

中間評価

●閉校事業に関しては、日夜色々と検討されていることと思うが、現在の生徒さんを中心に、どのようなやり方が最も適当か、十分検討されたい。

●閉校に向けての各種活動を通し、学校の一体感をさらに高めていただき、生徒にとって高校生活のよき思い出になるよう願っています。

●「閉校」が目前であるが(評価項目の「閉校事業」に驚きを感じている)、それに囚われずに「地域との交流」を継続していることは、特記するべきであると考える。

●時々学校のHPを拝見しています。HP記載情報に関してですが、受賞者と進路について最新情報(ここ2年程)が掲載されていないのが気になりました。

年度末評価

●時宜を得た、またわかりやすい情報発信により、より多くの地域の人々に西校のよさや生徒のがんばりがうまく伝わったのは良かった。

●善通寺西高が閉校になることは、寂しいことですが、閉校に向けての各種活動が順調に進み、立派な閉校式が行われ、先生方・生徒のみなさん大変ご苦労様でした。

●生徒や教職員の少ない人数で今までと同様、もしくはそれ以上の盛り上がりが見られたのがよかったです。

 


全日制課程

校務分掌における取組について

中間評価

【教務部】

●目標に対する取り組みが対生徒、地域、PTA、同窓会と網羅的に整理され、また報告内容も整合性が取れ、わかりやすく、充実していると思います。

●積極的な学校開放や、情報発信等により、学校の様子が大変よくわかり、ひいては、生徒たちの意識の高揚につながると思う。

●出席状況が著しく悪い生徒がいるのが気になりました。季節的にも卒業までは寒い時期なので心配です。指導も難しいと思います。

【生徒指導部】

●取り組み目標の2「生徒が目的を持ち、生き生きとした学校生活を送れるようにする」は、目標が情緒的すぎるため、具体的な活動(何をやれば目標を達成できるのか)が貧弱になっている感じがします。

●さまざまな生徒たちを相手に、気長に又個に応じて指導され、大変なご苦労がおありと思う。朝の校門指導も毎日大変だと思うが、欲を言えば、先生の優しい笑顔が一寸欲しいかなと思う。

●頭髪検査、リボン・ネクタイ検査がどちらも90%以上の合格率は素晴らしいと思いました。ぜひ100%を目指していただきたいです。

【進路指導部】

●取り組み目標が2つのブロックに分けられていますが、それぞれのブロックタイトルがないので、目標が適正であるかどうか判断できません。

【人権・同和教育部】

●最近若い人たちの間で問題になっている「デートDV」についての講話は、今の時代にマッチしていると思いました。

【保健管理部】

●「実績・成果」と「分析と今後の方針」に書かれている内容が、両方に「活動結果」が点在していて、きちんと分類できてないみたいです。

●う歯治療率が悪いのは前年度も同じですが、24人中2人は少なすぎると思います。健康な歯に対する意識を上げる指導方法を検討していただきたいと思います。

【生活文化科】

●活動実績の多くが具体的な数値で報告されているのでわかりやすいですが、「数値目標→達成実績」というセットになっていないので、外部からはうまく評価できません。「進学・就職指導」は内容的に進路指導部等の取り組みとダブっているように見えますが。

●専門的な外部講師の招聘、各種検定への積極的な挑戦など、常に生徒に目標をもたせる指導は実によいことと思う。

●検定、コンクールに向けての意欲・成果が見受けられます。卒業まで頑張っていただきたいです。

【デザイン科】

●目標に対する対策が具体的に整理されていて、報告書のまとめ方からも各取り組みの整合性が感じられます。

●外部講師の講演は、生徒にとって良い刺激になったと思います。卒業までの課題研究、コンクール出展等、引き続き指導していただきたいと思います。

年度末評価

【教務部】

●外部への積極的な情報発信、地域との交流等、計画的・効果的に行われ、閉校を惜しむ声が実に多く聞かれた。

●本年度で閉校を迎え、多忙の中、生徒達をしっかり指導していただけたと思います。

【生徒指導部】

●先生方と生徒の信頼関係が築かれていることを痛感した。改まった場所で、きちんとした言葉遣いができればよいのでは。

●生徒個人の意識の持ち方が大切なので、ご指導はとても困難だったと思います。

【進路指導部】

●全員卒業という重圧の中、一人ひとりの力に応じた指導や進路指導は大変だったことと思う。よい結果でよかった。

●就職することの困難さを実感しましたが、指導していただいた事を忘れず、自分を研いていってほしいものです。

【人権・同和教育部】

●親の常識が子供達には通じていない所があったり、子供の常識が親には理解できない所があることを再認識しました。

【保健管理部】

●“食”の大切さを理解してもらう為にも、「手作り弁当持参デー」は非常に良い取り組みだと思いました。

【生活文化科】

●「有終完美」のスローガンの通り、すばらしい結果を数多く残してくれた。個性的な生徒をひっぱって下さった先生方に感謝!

【デザイン科】

●課題研究や市の広報誌の表紙写真等、生徒の作品が実用化され、市民に大きな感動を与えてくれた。

●外部講師を積極的に招いていただき、生徒達に良い刺激となり、コンクールやコンテストで良い結果が残せたのだと思います。また、日頃の成果を発表する場もあり、生徒達にも保護者にも満足できるものになったのだと思います。

【3年団】

●みんなで卒業を迎えられた事が、一番良かったです。

定時制課程

※年度末にまとめてご意見をいただいた。

項目

ご意見・ご感想等

年度末評価

学習指導

●高校生でも座学ばかりでなく、体験や活動が大切なのだと思う。

●学習環境をきれいに保つことは、とても大切なことだと思います。

生徒指導

●先生方のやさしいまなざしや声かけ、働きかけがすばらしい。

●生活態度は大人が手本となるべきだと思います。

職業教育

●生徒数が少ない分、きめ細かい個別指導がゆき届いている。

●小論文、面接指導等細かくご指導いただけたのだと驚きました。

その他

●少人数で総体や西高展、本当によく頑張ったと思う。

●定通総体での活躍はすばらしいと思いました。

 

 

校務分掌における取組について

分掌

ご意見・ご感想等

学習指導について

●年間6回のALTとの授業で、どの位英会話の力がついたのか知りたい。

●整理・整頓・身の周りを片付け、学習に必要な物がすぐに出せる事が第一歩だと思います。

生徒指導について

●基本的生活習慣を高校で身につけさせることの限界はなかったのか(三つ子の魂百まで)。先生方のご苦労に頭が下がる思いです。

●生活態度の改善は非常に難しい問題だと思います。大切なのは大人が率先して行うことだと思います。

進路指導について

●就職、進学内定100%はすばらしい。

●就職希望者内定率・進学希望者内定率ともに100%はすばらしい成果だと思います。