三豊観音寺支部

研究主題
さまざまな情報を活用し,主体的に学習する生徒の育成
研究主題設定の理由
 「IT(情報技術)革命」という言葉に象徴されるように,急激かつ大幅な情報化が社会の変革をもたらし,インターネットに代表される情報通信ネットワークの進歩は目を見張るものがある。世界中のコンピュータがネットワークによって接続され,電子メールやインターネットでの知識の共有化も進んでいる。しかし,一方では,クラッキング,不正アクセス,違法・有害情報,ネット中毒などの言葉に表されるように多くのネット犯罪事件が新聞紙上に掲載されるなど,多くの影の部分も含んでいる。このような多くのメリットとデメリットを含んだ情報通信ネットワーク社会を考えたとき,学校教育の現場において体系的に情報教育を行うことは,次代を担う生徒たちにとって必要なものである。
 新学習指導要領では,今までの視聴覚教材や教育機器などの教材・教具から,コンピュータや情報ネットワークなどの情報手段の積極的な活用も含む情報教育の重要性が述べられ,「情報活用能力」の育成を通して「生きる力」を育む取り組みをめざしている。この「情報活用能力」において求められる項目として,
(1)情報活用の実践力
(2)情報の科学的な理解
(3)情報社会に参画する態度
の3点が挙げられ,「生きる力」との関連については,「情報教育の目的は,情報活用能力の育成を通じて,生徒が社会の様々な変化に主体的に対応できるための基礎・基本の習得をめざしており,このことは生きる力の重要な要素である。」と述べられている。この「情報活用能力」と,それを「進んで活用する意欲」の育成を目的とした研究を推進していくために,本主題を設定した。
研究の概要
 (1)  コンピュータ等を活用した授業について
 コンピュータ等を活用した授業実践で,分かりにくい抽象的な概念や思考過程を画像で分かり易く示すことで生徒の理解を助けたい。また,種々のデータを収集させたり,直接観察・経験できない事象や難しい事象をよりリアルに示し,生徒の知的好奇心や探求心を呼び起こさせたい。
(2)

PC活用モラルに関する指導(情報モラル教育)について

信頼できる情報を有益かつ安全に享受できる環境を実現することの重要性とその具体について,今年度は主に教員を対象にした研修を実践したい。その研修を通して,著作権とプライバシー保護を柱とする「情報モラル」の確立の必要性について共通理解をはかりたい。
(3) 研究の経過

期  日

内       容

第1回 4月28日

部長・理事一斉研修会   研究主題,研究組織,行事計画

第2回 6月23日

第1回理事・主任研修会  年間計画・研究組織,香中研部会報告等

第3回 1月  中旬

実践報告 研究のまとめ  「研究の成果」原稿作成

各校の実践内容
観音寺中学校
同校HP
中部中学校
同校HP
伊吹中学校
同校HP
豊浜中学校
 
三豊中学校
同校HP
和光中学校
同校HP
豊中中学校
同校HP
高瀬中学校
同校HP
三野津中学校
 
仁尾中学校
同校HP
今後の課題
 技術科だけでなく少しずつ他の教科でも利用が進んでいる。特に,年間計画の中に「どの分野で利用するか」を位置づけて,生徒にとってコンピュータの利用がより効果的であるかを考えた授業が多くなっている。しかし,他の教科でもコンピュータの利用が推進されるよう学校あげての実践研究が必要である。
 さらに,コンピュータを授業に活用するためには,不慣れな職員が安心して操作できるようにするためのTT授業やコンピュータ操作に関する研修を取り入れたりして,他の先生にも広く活用ができるようにする必要がある。