夏期休業前集会

色鮮やかなフェルトアニマルたち

フェルトアニマルたちはケニア生まれです。ケニアで活動する社会福祉団体NGO『マトマイニ』による自立援助活動の一環で、地元スラムのシングルマザーたちが作り、それを販売しています。彼女たち一人ひとりの個性が詰まったひとつひとつが特別な作品です。「私は学校に行けなかったけど、この手で物を作り売ったお金で子どもを学校に行かせられるわ。」そのお金で学校に通うことができたある子供は国立病院の看護師長になり、またある子供はナイロビの高級ホテルのコックとなり活躍しています。フェルトアニマルたちの背景には、それぞれの物語があるのです。よく耳にする「自己実現」。それはどこか自分ひとりで完結するニュアンスを含んでいるのではないでしょうか?  自分ひとりで完結するのではなく、みんなと一緒に。自分のためだけではなく、人のためにも。すると人の活動は、自分ひとりで完結するものよりも、もっと大きく広がりのあるものとなっていくのではないでしょうか?  人はみな、一人ひとり何かができるのです。「自分には何ができるのだろう?」明日から夏休みです。時間はあります。何か一歩踏み出してみませんか?  校長先生のお話でした。(※『マトマイニ』は、スワヒリ語で『希望』を意味する言葉です。)