H19年度 計画      H19年度 最終報告

平成19年度 特色ある高校づくりのための学校独自プラン
『 三豊工ものづくりセンター』

 香川県立三豊工業高等学校

【19年度の取組の記録】

1.ものづくりの地域発信

 

1)「ものづくり学習・相談窓口」の設置(5月~)

本校、応接室に「ものづくり取組の跡」を賞状、作品を中心に展示し、取組を紹介している。また、地域のものづくり相談(見学、体験、ものづくり技術指導の相談窓口とし、積極的に対応している。

 

2)地域に広報(4月~)

本校のものづくり地域貢献を紹介するチラシを作成し、地域の小中学校に4月、12月に配布した。同様に、三豊工だよりも、配布した。

.地域のこどもたちに科学のおもしろさ、技術のすばらしさを体験できる場

(1)  ものづくり講習会(7月7日~)


ロボットカーづくりに取り組む中学生 

ロボットカーの試走、緊張のとき

地域の観音寺市・三豊市内の中学生20数名が集まった。本校メカトロ部員の製作指導で、2日間でロボットカーを完成させた。参加者からは、「このような講習会があれば是非とも参加したい。友達にも話したい。」の声が聞かれた。

  地域の企画に参加(11月)

  観音寺ふくしまつり(11/3) 

メカトロ部が中心となって参加した。

集まった子どもたちに、科学のおもしろさを体験していただいた。

  みとよロボット交流会(11/11) 

近隣の高専のロボコンチームと本校のメカトロ部が、それぞれの最新機を披露した。

イベントには、小学生約100人と保護者が参加し、ブロック遊びや自作ロボットを使ったゲームなどをして自由に楽しんだ。

  地域の人の研修の場(8月22日)

地元の小学校の家庭教育学級が、本校で行われた。地域の小学校の児童と保護者20数名が集まった。ロボットの仕組みについて話を聞いたり、実際動かしてみたりした。実際に人が乗れる自走型の車いすには特に関心が集まった。「また、やってきたい。」と名残惜しそうに子どもたちは本校から帰って行った。

  本校独自のサイエンスフェスタ(10月27日~)

地域のちびっ子を集めて「三豊工サイエンスフェスタ」を開催した。

 機械・電気・電子の工業科と理科等が中心になって、子どもたちが科学の不思議、科学の楽しさに触れて、体験する機会となった。

初日には約120名が集まり、本校生徒の案内で子どもたちは多くのショップを回った。企画が非常に好評で、2日目は本校公開展とともに実施されたが、係の生徒が対応できないほどの子どもたちが訪れた。

  ものづくりをとおして交流(11月)

工業科の実習を中心とした授業の中でも、しっかりものづくりが進められた。特に「人に役立つ、人に優しいユニバーサルデザイン」の考えに基づいた製作に取り組んでいる。

 課題研究の中で作られた、車椅子推進補助装置「すすむくん」は、近隣の養護学校に贈られた。実用的で、たいそう喜ばれた。

3. 地域の人に喜んでもらえるものづくりをとおして人づくり

 (1)全国レベルのロボットづくりと全国大会への挑戦

① ジャパンマイコンカーラリー2008 

平成20年1月13日札幌市

本校メカトロ部の生徒のマシンが、優勝、3位の堂々たる成績をあげた。

② 第3回高校生ロボットアメリカンフットボール全国大会

平成20年2月17日横浜市

本校メカトロ部のチームが、昨年に続いて全国準優勝の成績をあげた。

   ユニバーサルデザイン、発明くふう、子どもの安全教育に役立つものづくりへの取組

車椅子牽引装置「すすむ君」

本校、電子科生徒が、課題研究の時間に製作した車椅子牽引装置が、発明協会会長賞を受賞した。

この作品は、特別支援学校で車椅子を利用している児童のために製作した車椅子電動化装置です。この装置に車椅子の前輪を乗せると車椅子は電動式に早変わりし、児童がボタンを押すと車椅子が自在に走行する

 ものづくりコンテストへの取組

機械技術部が、ものづくりコンテスト(旋盤作業部門)に挑戦し、四国大会に出場しました。

【まとめと今後の課題】

 本校の上記の、「ものづくり人材育成」の取組は各方面から認められ、8月「ものづくり日本大賞文部科学大臣賞」を受賞した。

 これを励みに、いっそう取組を推進していく決意である。メカトロ部を起点としたロボットづくりで人づくりの取組を、全校的な取組に発展させた今、培った知識と技術で、地域づくりに貢献したいと考えている。

 それが、本校生徒の自信と誇りとなり、さらなる取組にさらなる取組につながると考える。

各種の全国大会表彰は本校生徒の誇りです


ものづくり日本大賞受賞記念碑の除幕