
同窓会長挨拶

高松桜井高校が創立30周年という記念の年を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。こうして大きな節目の年を迎える事ができましたのも、歴代教職員の方々、保護者の皆様方をはじめ、これまで母校を支えて頂いた関係の皆様方の厚いご支援の賜物と、心より敬意を表し、感謝申し上げます。
私が高松桜井高校に入学したのは平成9年ですが、当時の学校周辺は、大きな建物も少なく、水田の中に新しい道路が整備されている途中で、現在の姿からは想像もできないような田園地帯でした。しかし、何もない風景こそが、かえってこれから始まる新たな歴史への可能性を強くアピールしていたように思います。新しい学校の伝統づくりに加わりたいと意気込んで入学したものの、伝統がない、前例がないということゆえの困難に数多くぶつかりました。しかし、生徒と先生方が一体となって、様々な学校行事や部活動など、新たなものを創造する喜びや感動も数多く味わうことができ、その後の人生の糧となっています。
高松桜井高校は今や、名実ともにしっかりと根を下ろし、「個を活かし、個を伸ばす」最良の舞台として生徒を迎え、送り出しています。近年、様々な場面で在校生や卒業生の活躍を耳にする機会が増えており、その度に卒業生の一人として、大変誇らしく感じています。
30年の重みを感じつつ、ここを新たな起点として、さらに数々の輝かしい、そして新しい歴史が刻まれていくことを心から願っています。母校のさらなる発展を祈念しご挨拶とさせていただきます。
高松桜井高等学校同窓会 桜華会会長
井上 智司