■ 資格・検定への取組

 ■ ものづくりへの取組

 ■ 成果と課題

 ■ 10月以降の実践の記録

 ■  本年度の反省と次年度に向けた取組

 

取組の概要

工業界に対するニーズが、量から質に変わるとともに多様化が進み、これを学べば全てだと指し示すことが困難な状況になってきた。このような社会状況の中で、工業(高校)教育には、基礎基本を土台とした柔軟な発想力や豊かな創造力を育成することが求められている。

このため、その基礎となるものづくりに取り組むことで、創意工夫や考える力を育て、生徒たちの技術・技能の向上を図る。また、より高度な資格取得の指導を通して、生徒たちの目標意識・進路意識も高揚させる。
 
これらの取り組みにより、工業に関する知識や技術を深化させるとともに、将来の進路選択や生きる力を育成していく。

取組み計画

1 資格取得への取組
 
それぞれの資格検定日にあわせた指導計画を作成し、実践する。また、効果的な課外指導を進める。
  (1)機械加工技能士等の資格取得
  
3級機械加工技能士・2級機械加工技能士(8月)
  
JIS溶接技能者評価試験(10月)
 
(2)電気工事士、電気主任技術者の資格取得
   
第2種電気工事士(筆記6月、実技7月)
   
第1種電気工事士(筆記10月、実技12月)
   
第3種電気主任技術者試験(8月)
 
(3)情報処理技術者や通信技術者の資格取得
   
情報処理技術者試験・初級シスアド(4月、10月)
   
工事担任者(5月、11月)
 
(4)その他の資格取得
   
2級ボイラー技士(8月)
   
危険物取扱者(6月、11月)
   
ガス溶接技能講習修了者(8月)
   
全国工業校長会等主催の各種検定
2 ものづくりへの取組
 
4月 年間計画作成、作品テーマの選定
  
発明工夫やユニバーサルデザイン・バリヤフリーに関する内容、
  
コンピュータ制御(機器のモジュール化とその組み合わせ)、
  
各科の特色を活かした内容、相撲ロボット、マイコンカー
 
5月 調査・研究、基本設計、材料調達、製作
 
6月 製作・検討、高校生ものづくりコンテスト四国大会(松山)
 
7月 製作・検討
 
8月 製作・改良、中学生体験入学での展示等
    
若年者ものづくり大会(千葉)
 
9月 製作・改良、発明工夫展への出展
 
10月 製作・改良、44回技能五輪全国大会(香川)
 
11月 製作・改良、サイエンスフェスタ(学校開放)で使用
        
高校生ものづくりコンテスト全国大会(埼玉:全国産業教育フェア)
        
高校生ロボット相撲全国大会(埼玉:全国産業教育フェア)
 
12月 研究まとめ、全日本ロボット相撲競技大会(東京)
  
1月 校内研究発表会、マイコンカーラリー全国大会(札幌)
  
2月 報告書の作成
  
3月 本年度の反省と次年度に向けた検討

目 標

1 資格取得への取組

(1)機械加工技能士等の資格取得

機械加工の基礎となる旋盤作業の技能向上を目指し、機械加工技能士に挑戦させる。そして、3級機械加工技能士15名以上、2級機械加工技能士2名以上、またJIS溶接技能者評価試験5名以上を合格させる。

(2)電気工事士、電気主任技術者の資格取得

電気を取り扱う資格としての基本である第2種電気工事士をはじめとして、第1種電気工事士や第3種電気主任技術者試験に挑戦させ、第2種電気工事士60名以上、第1種電気工事士数名を合格させる。

(3)情報処理技術者や通信技術者の資格取得

より高度な情報処理技術や通信に関する知識・技能を身につけさせるために基本情報技術者等の資格に挑戦させ、基本情報技術者や初級シスアド数名、工事担任者10名以上を合格させる。

(4)その他の資格取得

種々の資格検定に挑戦させ、卒業までに一人平均4つ以上の資格・検定合格を目指す。

2 ものづくりへの取組

ものづくりコンテストへの参加を含め、全国レベルの各種ロボット競技大会に向けた製作技術の向上を図り、大会での優秀な成績を堅持していく。

また、発明工夫展等へ向けてのユニバーサルデザインを目指したものづくりやマイコン制御等、各科の特色を生かしたものづくりへの取組を通して、生徒のものづくりへの興味・関心を高めるとともに、各自の問題解決能力や専門技術の向上を図り、職業観を養う。