商業統計調査
3、中小小売業と商店街の現状
観音寺商店街連合会には5振興組合と2商店会が加盟している。柳町商店街振興組合、駅通商店街振興組合、上市商店街振興組合、七間橋商店街振興組合、中州本通商店街振興組合の5振興組合と栄町商店会、中央町商店会の2商店会である。これらの各商店街は活性化へむけてどのような取組みをしているかを知るために各商店街振興組合を訪問し、聞き取り調査を行った。 中小小売店の集まりである商店街にとって、大型店との顧客争奪競争はし烈である。巨大な資本をもち、近代的な経営を行う大型店との競争は、零細小売店の経営を困難にしている。すべての商店街で、大型店の出店による来客数の減少、商店街の崩壊がおこっている。公共施設については、幹線道路から中心市街地へのアクセス道路整備の立ち遅れがみられる。(図表6)
図表6 商店街が直面している問題
大型店の進出・競争の激化 | ■■■■■■■7 |
公共施設の未整備(駐車場・道路) | ■■■■■5 |
購買商圏力が狭い | ■■■■■5 |
経営者の高齢化・後継者不足 | ■■■■4 |
商店街の歯抜け減少 | ■■2 |
基本コンセプトが未整理 | ■1 |
既存施設については、 すべての商店街が街路灯を設置し、つづいてカラー舗装が形成されている。舗道は平成2年に駅通商店街と中州本通商店街が、平成9年に栄町商店街と上市商店街が道路拡幅工事と同時に設置している。共同駐車場を所有するところは2商店街にすぎない。駐車場を備えた店舗も少ない。(図表7)
図表7 商店街の既存施設の設置状況
街路灯 | ■■■■■■■7 |
カラー舗装 | ■■■■4 |
舗道設置 | ■■■■4 |
アーケード | ■■■3 |
駐車場 | ■■2 |
広場 | ■1 |
改修、新設を希望する施設は、カラー舗装、ストリート・ファニチァ、街路灯と続いてる。老朽化した施設を新しいものにかえ、商店街全体を明るく、清潔にし、イメージ・アップを図ろうとする商店街が多い。駐車場の設置については、関心は低く、モータリゼーションがさらに進むことを考えると、駐車場の設置は必要である。行政側に対し市営駐場を設置して欲しい要望があった。近辺の高松市の丸亀町商店街は、4つの駐車場を所し、収容台数は約1,000台である。この商店街が駐車場を非常に重要視しているこが分る。
図表8 改修、新設を希望する施設
カラー舗装 | ■■■■4 |
ストリート・ファニチャー | ■■■■4 |
街路灯 | ■■■3 |
駐車場 | ■■2 |
ポケット・パーク | ■1 |