全日制 平成30年度第2回GGA
2018年10月28日 09時14分10月26日(金) 平成30年度第2回 玉翠グローバルアカデミー講演会(GGA)が開催されました。
演題:「素粒子と宇宙を計算する~科学とスーパーコンピュータ~」
ゲストスピーカー:日本学術振興会世界トップレベル拠点形成推進センター長 宇川 彰 氏(本校昭和43年卒)
学生時代のお話から始まり、自然科学と計算機がどのように結びついてきたのか、その後計算機はどのように発展したのか、素粒子をめぐる謎の研究と計算機(スーパーコンピュータ)のイノベーションについて、世界トップレベルの研究所について、という内容で講演いただきました。
なかでも、当時の素粒子(クォーク)をめぐる2つの謎
①全ての物質はクォークによって形成されているにも関わらず、クォークはなぜ見つからないのか?
②クォークは質量がほぼ無いが、クォークによって形成されている陽子や中性子が重いのはなぜか?
という謎に挑まれ、その謎を解き明かす計算のために、スパコンCP-PACSを様々な分野の専門家たちと協働しながら開発し、ついには謎の解明(①→クォークは1兆5千億度を超える高エネルギー状態を実現しないと存在しえない、②→クォークを結びつけるエネルギーが質量とエネルギーの等価性E=mc2から陽子や中性子での質量に変わる)にたどり着いたエピソードは、非常に印象深いものでした。理系の生徒には、特に刺激的な内容であったことと思います。