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第5回マス・フェスタ<全国数学生徒研究発表会>に参加しました

2013年8月25日 19時22分
8月24日、大阪府立大手前高等学校主催による、「数学」に特化したSSH事業である第5回マス・フェスタhttp://otemae-hs.ed.jp/ssh.html)がエルおおさか(大阪市中央区北浜)で開催されました。参加校は年々増え、今年は、北は青森から南は大分までの高校校生や中学生が参加し(見学の生徒・教員も合わせると600名)、口頭発表で35校、ポスター発表で38校の発表がありました。テーマも、「ドラえもんの4次元ポケットの考察」、「野球の最適打順の数学的考察」、「オイラー素数の拡大」、「最短経路問題の数列」など、身近なところを題材として数学的に考察しようとする内容から、純粋数学の内容まで、幅広い研究がありました。

本校からは、理数科3年生の秋山君、牧野君、近藤君、牧君の4名が数学班の課題研究の集大成として、口頭発表(「おとけし」)、ポスター発表(「おとけし」「ダイヤモンドアラベスク」)に参加しました。口頭発表では助言の大学教授から、「数学的には正しくても、実際にやってみるとうまくいかない、ということは日常茶飯事であり、工学的な問題は別な問題がある。現実的に実現しようとすると様々な問題があり、理論と実践とのギャップにはこれからたくさん出会うことだろう。しかし、数学的に正しいことはそのうち実現されるものである。これからもいろんな実験を行うことで、実はこうであった、と言うことを示してほしい。」というご助言をいただきました。終始笑いをとりながら、聴衆を飽きさせない口頭発表でした。

 

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参加した4名の感想です。

「今日はとても面白い体験をした。それは、数学好きが集まって自身の数学の課題研究を発表するのだ。数学を好む者同士話も合い、いろんな人と意見を交換し、時には数学者の方々からアドバイスを頂いた。」

 

「全国から多くの生徒が参加していて様々なテーマで研究していて感心するような内容ばかりで他の班の研究内容を聞きに行き質問することで普段はできないような情報交換をすることができた。さらにコンピューターを使って研究内容を深めている班が多数あり自分達と同じような研究へのアプローチだったので親近感が持てたことと来賓の教授からのアドバイスは的確な指摘であったり激励をされたりして嬉しかったです。」

 

「身近なところからテーマを見つけていたり有名な問題の内容を拡張した問題を解いたりと多くの問題がありました。数学というものにもさまざまな種類のテーマがあることが良く分かり数学って面白いと思いました。」

 

「全国各地からの高校生あるいは中学生が参加するマス・フェスタに参加し感じたことは、数学に対する幅広い考え方です。テーマを見るだけで「そんな所に着目したのか!」と、驚かされることが多くありました。そして実際に発表を聞いてみると、思いもよらない奇想天外な方法、ありありと見える努力、研究に対する熱意、レベルの高さを感じました。口頭発表、ポスターセッションをしましたが、このようなレベルの高い発表会に参加出来たことを誇らしく思いますし、聞いて下さった生徒、先生方の温かい対応で堂々と発表でき、良かったです。様々な刺激を受けたマス・フェスタで感じたことをこれからにも活かしていき、日々の邁進に努めたいです。」