SSH通信Vol.7
2026年9月11日 16時11分SSH通信vol.7アップしました。
SSH通信vol.7アップしました。
9月5日、6日に行われた観一祭で自然科学系部活動や課題研究、各種行事報告などSSH関連のブースが多数出展されました。
自然科学系部活動の出展内容は次の通りです。
電気部、化学部:イライラ棒、ダイラタンシー流体の体験展示など
生物部:飼育している生物の展示や鶏の骨格標本の展示、葉脈標本の栞作成体験など
天体部:天体や公開観測会に関するポスター掲示、化石や岩石、望遠鏡の展示など
数学同好会:数学の問題掲示
課題研究や企業訪問、自然体験合宿の報告ブースでは、理数科3年生が交代で来場者の案内をしてくれました。
当日はたくさんのお客さんが各ブースに来てくださり、日頃の活動の成果を見てくださりました。
また、体験展示などを通して楽しみつつ科学に関する興味関心が増している様子でした。
今後もこのような地域への広報活動、科学の楽しさを伝える活動をしていきたいと思います。
ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
SSH通信vol.6アップしました。
令和8年8月20~21日の2日間にわたり、沖縄科学技術大学院大学においてステージ発表とポスター発表を行いました。本校からは、ステージ発表に1組、ポスター発表に1組出場しました。
初日の20日(木)午後から数学班のメンバーがポスター発表を行いました。テーマは、「NBAとB.LEAGUEにおけるスタッツ評価構造の差異」高校生からも多くの質問が出ました。自分たちで数式モデルをつくり、その成果を十分にプレゼンできました。
大会2日目の21日(金)には、ステージ発表を行いました。ステージ発表は、全16組出場し、課題研究で深く掘り下げた内容が次々と発表されました。本校は、12番目で午後からの発表となりました。発表テーマは、「有明浜のウンランの保護と再生に向けて ~有明浜のウンランが結実しない理由を探る~」自分たちの取り組んできたことに自信を持って堂々と発表することができました。
SSH通信vol.5アップしました。
8月3日から5日にかけての2泊3日で、「大阪大学研究室体験」を実施しました。本校の1・2年生から希望者を募り、計15名が参加しました。
1日目は、同大学の高原淳一教授による講義を受講しました。スマートフォンなどに組み込まれている半導体とフォトニクス(光工学)について学び、講義中には参加した全生徒が高原先生と質疑応答を行いました。講義後は、吉川研究室、バルマ研究室、井上研究室、坂本研究室の4つの研究室に分かれ、オリエンテーションを受けました。
2日目は、それぞれの研究室で終日実験や観察を行いました。「光のピンセットで物を掴む実験」や、「走査型トンネル顕微鏡(STM)を用いて原子レベルの物体を観察する取り組み」などを体験しました。研究室では教授に加え、所属する大学院生からも丁寧なレクチャーを受けました。午後は観察結果をスライドにまとめる作業を行い、専門用語の意味や実験概要について大学院生から助言を得ながら、グループ発表に向けて準備を進めました。
3日目の午前は、各研究室での取り組み内容を発表しました。発表後の質疑応答では、他研究室の教授から鋭い質問が飛び交い、生徒にとって非常に刺激的な機会となりました。 午後からは神戸に移動し、「SSH生徒研究発表会」に参加しました。ポスター発表では本校3年生の先輩方の堂々とした姿を見学し、来年度以降の自身たちの発表に向けた具体的なイメージを持つことができました。
研究室体験にご協力して下さった、高原先生をはじめとする研究室の皆様に改めて御礼申し上げます。
本研修を通じ、生徒たちは大学での高度な研究を一足早く体験しました。また、SSH発表会で成果を発表する先輩方の姿は大きな刺激となったはずです。未知の領域に挑む「研究者の卵」たちが、今後大きく羽ばたくことを期待しています。
8月18日、昨年ノーベル化学賞を受賞した北川 進 先生によるSSH公開特別講演会を開催しました。
北川先生のHPはこちらからご覧ください。iCeMS HP
本校生徒および一般の方々合わせて総勢640名を超える人数が参加する一大イベントとなりました。
講演では,人類のエネルギー源が固体(石炭)から液体(石油)に変化しており,未来は気体がエネルギー源となりエネルギー源を掘る時代から空気中からとって循環する時代になるというお話を皮切りに,空気中の気体を狙って集めたり分離できるMOF(金属有機構造体)の有用性について,さらにはその発想に至るまでの経緯などをお話しいただきました。
また,科学(化学)の内容だけでなく,大の読書家である北川先生がお読みになったたくさんの文学作品などの内容と絡めつつ,人生の哲学についてや様々な学びが科学的発想に繋がってきたことなどもお話しくださりました。
さらに,生徒たちや参加された方々へのメッセージとして,次のような言葉と内容をお話しくださりました。
科学者として有名なルイ・パスツールの名言「Chance favors the prepared mind(幸運は用意された心にのみ宿る)」:様々なことを経験したり学ぶことので視野が広がること
中国の古代思想家である荘子の「無用之用」:一見すると何の役にもったない無用なものこそがかえって大きな価値や重要な役割を持っていること
「運・鈍・根」:能動的に自ら学び努力を重ねることで好機に近づく,深く疑い消化する,意志を貫いて諦めないこと
高校でも化学の内容を学びますが,この講演会を通して改めて化学の奥には大きさは非常に小さいものの,可能性のスケールはとても大きい世界があることに気付くことができました。
また,日々の様々な経験や学びがいつか繋がっていくこと,自分が好きなことを突き詰めていくことの大切さを感じられる時間でした。
講演会の前後には本校理数科3年生による課題研究の発表会も開催し,講演会に参加された方々や生徒たちが発表に耳を傾け,質疑も活発に行われました。
SSH公開特別講演会に課題研究発表会と観音寺の街がアカデミックな空間になるイベントとなりました。
これからもこういった講演会や発表会などを行って参りますので,その際はぜひご参加いただけますと幸いです。
ご講演くださった北川先生,講演会や発表会に参加してくださった皆様,本当にありがとうございました。
川崎医科大学での研修2日目の内容を報告します。
2日目は研修を西松先生とともに担当してくださった岡本先生のキャリアや研究内容の変遷などについてお話しいただきました。
お話の中には、視野を狭めずに様々なことを勉強しておくと将来役に立つ、多くの人と縁を繋いでおくと思わぬところで自分を導いてくれる事がある、など高校生に向けての熱いメッセージがたくさん散りばめられていました。
お話の後には、細胞の大きさの違いに伴う細胞への影響について、細胞のモデルを用いた実習をしてくださりました。
pHによって色が変わる寒天を用い、大きさによって色の変化にどのような違いがあるかを観察し、そこから細胞の大きさの違いの意味を考察しました。
その後は、岡本先生が現在培養されているオオサンショウウオの血液細胞の観察をさせていただきました。
最後に、前日に西松先生から出されていた細胞のサイズに関する考察課題について、2日間の研修を踏まえて内容をまとめ、考えを発表し合いました。
今回の研修では、最近の高校生物では扱う内容が少なくなっている細胞生物学の分野を中心に研修を行っていただきました。生物の最小単位は細胞であるということからもわかるように、生物の性質や特徴を決める原因や要素は細胞にあります。研修を通して生徒たちが細胞の不思議や重要性に気づいてくれていたのであれば幸いです。
また、高校生活や研究などにおいて重要なことについてもたくさん教えていただきました。これからの高校生活や課題研究でこの学びを活かしてもらえたらと思います。
研修をしてくださった川崎医科大学の西松先生、岡本先生をはじめ様々な先生方に改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
理数科2年生3名を連れて、1泊2日で川崎医科大学にて研究室体験研修を行いました。
こちらでは1日目の内容について記載します。2日目は次の記事をご覧ください。
今年のテーマは「オオサンショウウオが医学を変える2026」ということで、国の特別天然記念物であるオオサンショウウオに関連した実験研修となりました。
川崎医科大学に到着後、今回の研修を主に担当してくださる西松先生による研修のオリエンテーションがありました。
西松先生のこれまでのキャリアや現在の道に至ったきっかけ、さらにはオオサンショウウオとの出会いなどをお話しいただきました。
また、今回の研修で重要となる「細胞のサイズ」について、関連する事象や知見を教えてくださりました。
昼食を取った後、本格的に研修が始まりました。
最初はオオサンショウウオ(厳密にはチュウゴクサンショウウオとの交雑個体)が飼育されている部屋に向かい、飼育状態を確認するとともに、オオサンショウウオに触らせてもらいました。
また、オオサンショウウオの体の色の違いが何に起因するかなどを教えていただきました。
その後、実習室でオオサンショウウオとアフリカツメガエル、ネッタイツメガエルという3種類の両生類の表皮細胞を観察し、細胞や細胞の中にある核の大きさを確認しつつ、スケッチを行いました。
細胞観察の後は、研究センターに移動して実験動物の飼育場所の見学、観察サンプルの調製についてのレクチャー、電子顕微鏡での観察実習などを行いました。
どれも高校では経験できないレベルの内容で、生徒たちは大変感心している様子でした。
実習室に戻った後は細胞のサイズに関する考察課題に取り組みました。
まだ履修していない内容もあったため、なかなか考察には手こずっていましたが、3人よれば文殊の知恵ということで、お互いに力を合わせて考察に取り組んでいました。
1日目の研修は以上となります。続きは次の記事でご覧下さい。
SSH通信Vol.4アップしました。
7月14日(火)と7月16日(木)に愛媛大学の深堀先生と内村先生をお呼びして、サイエンスレクチャー(化学)を実施しました。
7月14日(火)は「化学の力できれいな水をつくろう!」というタイトルで”水の浄化”について学びました。COD(化学的酸素要求量)を指標として、味噌汁、スポーツ飲料、醤油などを含む排水が環境に与える影響について、簡易実験を通して学びました。環境への影響が非常に大きい結果に生徒たちも驚きの様子で、排水を適切に処理することの大切さを実感しました。後半では、化学薬品を用いた排水処理を実験によって体験しました。
私達の生活に欠かすことができない水。そして生活する上で避けられない生活排水。それらについて改めて考えることができる貴重な時間となりました。
7月16日(木)は「お札の技術と新たな紙製品開発の可能性」というタイトルで、”紙”について学びました。お札に触れ、じっくり観察すると、お札にはいくつもの科学技術が施されており、生徒も興味津々な様子でした。後半では、特種な性質を付与した紙として、燃えにくい紙、破れにくい紙、書いてから時間が経つと消せなくなる紙など、多様な紙に触れました。また、それらの製品開発に高校時代の学習が活かされているという先生のお話も聞けて、いい刺激になりましたね。
今年度中に、物理、生物、地学のサイエンスレクチャーがあります。どの講座も有意義なものにしましょう!!
SSH通信Vol.3アップしました。
1年生の全生徒向けにSSH講演会を開催しました。
SSH講演会では科学者や研究者などを講師として招き、講師の方の専門分野についてだけでなく、自身の高校から現在に至るまでのキャリアやこれからを生きる高校生へのメッセージなどもお話いただいています。
今回お招きした講師は香川大学 創造工学部 教授 高尾英邦 先生です。
高尾先生は人の指先に代わるような高性能のセンサの開発を専門とされており、研究者として文部科学大臣表彰をはじめとして多数の受賞歴があるだけでなく、教育者としても電気学会などの学会運営や本校のSSH運営指導委員などとして活躍されています。
高尾先生は子供の頃からものづくりに興味があり、さらにカーレーシングとの出会いから何かを工夫したり、努力したりすること、さらに向上心の大切さに気づかれたそうです。その気付きが現在にもつながっているということをおっしゃられていました。
また、専門であるナノ触覚センサのしくみや、現在開発しているセンサの着想を得たエピソードなどをお話くださりました。人の感覚をセンサやAIを活用することで再現し、工業製品の開発や食品生産、さらには医療の分野などで応用・活用されているそうです。
これからを生きる高校生へのメッセージとして、スティーブ・ジョブズの人生やスタンフォード大卒業式でのスピーチなどの内容を引用され、点(日々の様々な経験や気付きなど)とそれをつなぐ線の大切さをお話くださりました。
講演後の質疑応答では、「研究を行う上で重要なことは何か?」、「高尾先生が小さくても日々続けてきたことは何か?」、「点と点を繋いでいくための考え方はどういったものか?」、「日々の小さな努力を継続するコツは何か?」、「ナノセンサの感覚と人の記憶や感情を紐づけることは可能か?」といった質問が生徒から投げかけられ、一つ一つ丁寧に回答されていました。
この講演会を機会として、生徒たちが日々の様々な活動を点として自分たちの中に蓄積していってくれればと願うばかりです。
将来振り返ったときにその点がつながって線になることを大いに期待します。
改めてご講演いただいた高尾先生ありがとうございました。
本日放課後にオンラインリサーチカフェという4校のSSH指定校による課題研究交流が開催されました。対象は2年生理数科の生徒です。
この取り組みは今年で3年目でとなり、連携先は福島県立福島高等学校、さいたま市立大宮北高等学校、奈良県立青翔中学校・高等学校です。
今日は今年度第1回目ということで、これから一緒に頑張っていく生徒たちと打ち解けることを目的に交流を深めました。
最初は全体のミーティング会場に接続した後、ブレイクアウトルームという小さなミーティングルームに6名程度の生徒たちに別れ、自己紹介やこれからやっていきたい課題研究について話しました。
研究のテーマがある程度決まっている生徒もいれば、まだまだこれからの生徒もおり、今から探究が始まっていくんだなあと感じた次第です。
次回は2学期に開催予定ですので、それまでに研究を進めていきましょう!