令和元年度 第2回玉翠グローバルアカデミー講演会
2019年10月25日 19時41分10月25日(金) 通算45回目となる、玉翠グローバルアカデミー講演会(GGA)が開催されました。
演題:「変化の時代の行政体験ー農林水産政策及び県政ー」
ゲストスピーカー:前香川県知事 真鍋 武紀 氏(本校1959年卒)
生い立ちのお話から、まずは戦後の食糧難とそれに対する政策について、終戦直後の食糧不足と開墾政策から、次第に果物・野菜・畜産の生産が盛んになり、日本の食生活が豊かになっていった経緯についてお話しされました。また、ご自身のジュネーヴでの経験から、日本とヨーロッパでの文化の違いについて触れられ、グローバル化していく社会で、日本においても日々の生活を楽しむことの重要性について示唆されました。さらには、現代の日本農業が抱える、農業従事者の高齢化、農村の過疎化、食料自給率の低さといった問題点についても、詳しくお話しいただきました。
続いての香川県政についてのお話では、温暖で山も海もあるという香川の良さについて触れられた後、香川における水不足について、香川用水の主な水源である早明浦ダム周辺の地域がどう感じているか、ということについてお話しされました。また、ゴミ・廃棄物の問題について、大量生産大量消費の時代の中で、環境に配慮することの重要性について述べられました。
最後に、これからの日本に生きる高高生に向けて、早いうちに外国へ行って生活することで国外での考え方や行動について学ぶこと、1人の大人として自立して生きていくこと、付和雷同せず自分の考えをしっかり持ち勇気をもって主張すること、というメッセージで締めくくられました。
歴史的なお話から現在、そして将来を見据えたお話まで、今とこれからを生きる高校生にとって多くの気づきがある貴重なお話をいただきました。