高松高校同窓会【玉翠会】について
2024年7月3日 15時00分本校の同窓会組織は『玉翠会』といいます。以前にも書きましたが、本校の前身の一つである香川県立高松中学校(男子校)の同窓会が『玉藻会』、もう一つの前身香川県立高松高等女学校(女子校)の同窓会が『晩翠会』であったところ、昭和24年に二つの高校が合併して現在の高松高等学校が出来上がった際に、同窓会組織も合併して『玉翠会』が設立されました。全日制・定時制・通信制の各課程とも卒業生は全員が会員となりますので、現在の会員数は4万3千名をこえます。会則の第2条に「会員相互の連絡と親睦を図り、母校の発展を期するを目的とする。」とある通り、玉翠会をプラットフォームにして同窓生が縦にも横にもつながりを拡げて交流を深めるとともに、奨学金の給付やGGA(先輩講演会)の講師手配、コロナ禍でのスポットクーラーご寄贈など現役生徒へのご支援もいただいています。また、10年ごとの周年行事を玉翠会が主体となって実施する点は、他校ではあまり見られない形式かもしれません。昨年度に行われた創立130周年記念行事においても、記念誌の発刊(玉翠会HP上での公開)、創立記念文化祭における『玉翠庵』の運営などでご尽力いただきました。残すところは今夏8月10日(土)に開催予定の創立記念祝賀会のみとなっており、想定を上回る参加申し込み数となっているそうで、大変楽しみです。
本校の卒業生は、県内に限らず全国や世界で活躍されている方も多いため、東京、関西、東海、岡山、徳島の5つの地域に玉翠会が設立されており、それぞれ独立して活動をしています。ここで各地の玉翠会のここ一年の活動などを簡単に紹介しましょう。
【東京玉翠会】 玉翠会本体に負けない規模を誇り、平成27年開催の第33回総会では1200名を超える参加者数でギネスブックに掲載されました。今年の総会は6月8日(土)に5年ぶりの対面方式で東京プリンスホテルにおいて開催され、関東一円や高松などから約750名の同窓生が集まりました。普段から会員の皆様のご趣味などでの活動も盛んで、囲碁、観劇、ゴルフなどの同好会、大江戸散歩隊や高高神田会など地域性の強い集まり、部活動に端緒のある東京TBB などの交流も行われています。また、インターネット研究会による独自のHP・ブログも開設しています。毎年本校へ図書購入費をご寄付いただいています。
【関西玉翠会】 歴史を紐解くと戦前より晩翠会の京阪神支部の会合が開かれており、昭和28年に関西晩翠会の発足、昭和33年に大阪高松中学校同窓会第1回総会の開催、昭和38年に玉翠会京阪神支部の結成などを経て、平成6年の本校創立100周年を区切りとして関西玉翠会に名称変更がされて現在に至ります。常任幹事会ががっちり固まっている印象で、他にうどん部、ゴルフ部、カラオケ・コーラス部といった活動や、卒業年次ごとの集まりが活発なようです。今年の総会は10月26日(土)にアートホテル大阪ベイタワーで開催される予定です。現在、本校の食堂で利用している券売機は、関西玉翠会からご寄付いただいたものです。
【東海玉翠会】 名古屋を中心に三重県から静岡県あたりをカバーする玉翠会です。例年その年度のトップを切って総会が開かれますが、今年は5月18日(土)に恒例の名鉄グランドホテルにて総会が開催されました。土地柄なのでしょう自動車関連のご職業の同窓生が比較的多いようで、そのつながりからなのか、参加者の仲の良さが印象的でした。自動車好きの私にはとても興味深い業界のディープなお話しや車談義も伺えて、個人的にも楽しめた総会でした。
【岡山玉翠会】 各地の玉翠会のラストを飾って開催される岡山玉翠会ですが、今年の第44回総会は11月17日(日)にアークホテル岡山にて開催の予定です。3年間に及ぶコロナ禍では、各地の玉翠会が開催を中止したりオンライン開催を取り入れたりして苦慮するなか、最初に完全な対面方式での開催を実現したのは岡山玉翠会でした。令和4年11月20日(日)に開かれた第42回総会は、医療関係の同窓生が多いこともあってか「ノンアルコール&着座方式」ではありましたが、ここを皮切りに各地の玉翠会が対面方式に戻っていった意義は大きかったと思っています。
【徳島玉翠会】 本校創立100周年を記念して徳島在住の同窓生で設立された徳島玉翠会は、昨年度が設立30周年の年でした。それを記念して本校へご寄付金をいただき、放送局委員会が番組作成で使用する映像編集セットの購入に充てさせていただきました。今年の総会は6月22日(土)にザ・グランドパレス徳島にて行われ、大規模ではないもののアットホームな雰囲気で、クイズや一人一分間スピーチなどで大いに盛り上がりました。
若者人口の減少や社会的価値観の変化などによって、同窓会の活動が縮小しているとか組織の存続が危ぶまれるといった声は高校に限らず大学でも聞かれることで、本校の玉翠会においても全く無縁な話しではありません。しかしながら、「高中」「県女」「高高」といった共通の場所を共有し、「中庭のクスノキが」「食堂のうどんが」「校舎の改築工事が」といった思い出を共有する仲間が、決して過去を懐かしむだけでなく現在を楽しみつつ未来につながる活動を継続している玉翠会の存在は、本校にとって心強い応援団であるとともに在校生の人生のお手本ともなるものだと誇らしく思います。今後の玉翠会をしっかりと支え、さらに充実させて行ける卒業生を一人でも多く輩出していかなければ、と改めて思っています。