校長あいさつ

香川東部支援学校のWebサイト(ホームページ)をご覧いただき、ありがとうございます。

<校長あいさつ>

令和5年度がスタートしました。この3月末の人事異動で、ご退職の先生方も含め、13名の教職員のみなさんが本校を離れることとなりました。医療的ケア看護職員(学校看護師)も退職されました。そして新しく14名の先生方と事務主任1名が赴任・採用され、医療的ケア看護職員、スクールバス介助員もそれぞれ1名新たに採用されました。ご退職・異動されたみなさん全員が、本校にとって大変貴重な存在でした。新天地での活躍を期待するとともに、新しい教職員のみんなと一緒に力を合わせて、今年度の学校運営に取り組んでいく所存です。

さて、昨年度の本ホームページ「校長室より」でもお知らせしましたが、令和5年4月1日より、校名が変更しました。「香川県立香川東部養護学校」から「香川県立香川東部支援学校」です。特別支援教育元年といわれる平成19年から16年の時を経て、「養護」から「支援」へと変更します。何が変わるのかと問われると、本校の教育内容に変更はありません。これまでどおり、知的障害児を対象としながら、肢体不自由を併せ有する地域の子どもたちも受け入れて教育活動を推進していきます。ただ、新しい校名になるということは、気持ちが変わり、意欲も湧いてきます。この校名変更をまた一つの契機として学校を盛り上げていきたいです。

<香川東部支援学校について>

本校は、昭和54年に法施行された養護学校義務制の2年前、すべての子どもたちに学校教育をという保護者の強い願いのもと、昭和524月、本県東部地域を校区とする「香川県立香川東部養護学校」として、ここ長尾町安松地区に地域のみなさまのご協力を得て開校しました。学校の敷地は石田高等学校旧長尾分校の跡地を活用、小学部39名、中学部8名、合わせて47名の児童生徒、そして33名の教職員でその歩みを始めました。昭和56年に高等部が設置されて、小中高の一貫教育の体制が整い、校舎や体育館、プールなどの施設が順次整備、拡充されていきました。今年度は創立46年目となります。

本校は知的障害のある児童生徒を対象とする特別支援学校ですが、県東部地域唯一の支援学校として、肢体不自由を併せ有する児童生徒の教育にも取り組み、一人一人に応じた自立活動の学習や、エレベーターや自動ドア、多目的トイレ等の教育環境の整備も進めてきました。児童生徒も県東端の東かがわ市から高松市内の東部地域まで在籍していることから、広域にスクールバスも運行しています。また、コトデンの長尾駅や大川バスのバス停まで徒歩10分足らずであり、中・高等部ではそれらの公共交通機関を利用して自主通学をする生徒も多く、将来の自立に向けた取組にもなっています。

これまで本校がこの地で発展してきた礎には、地域のみなさまや近隣の小・中学校、高等学校、民生委員の方々の多大なるご支援やご協力がありました。地域に根づく学校として大事に育てられ支えていただきましたことに、あらためて感謝申し上げます。

本校の校訓「明るく 楽しく のびのびと」は、昭和53年2月に制定されました。いつも笑顔をたやさず、健康でたくましく、生きがいを持って人生を楽しみ、互いに個性を大切にしながら主体的に生きる人間になってほしいという願いが込められていると考えています。この校訓がめざす子どもたちの姿は、決して学校の中だけで実現できるものではありません。保護者のみなさまのご協力、そして地域のみなさまや関係機関のみなさまのご理解とご支援、ご協力があって可能となります。今後ともよろしくお願いいたします。

令和5年度の状況ですが、小学部5名、中学部15名、高等部22名、合計42名の新入生を迎えることとなりました。全校児童生徒数は150名となり、昨年度当初より3名の増加、開校46年の歴史でも最多の人数を更新しました。校長も含めた教職員の総数は94名で昨年度より6名増えています。先生方一人ひとりが持つ個性や得意分野が十分に発揮されることで、教育活動の充実を図っていきたいと思います。

教育環境面での大きな変化はありませんが、新型コロナウイルス感染症対策として実施しているスクールバスの増便は今年度も継続しています。(バス路線2ルートに1台ずつ民間のバスを増便運行)また、施設面では車両の出入りする西門のスライド式門扉が新しいものに付け替えられました。

学校というところは、子どもたちがワクワク、ドキドキする場所でありたいと、私は常々思っています。子どもたちだけでなく保護者のみなさまも、そして私たち教職員もワクワク、ドキドキと期待ができる学校づくりをめざしたいと考えています。時にはハラハラすることもあると思いますが、見方や捉え方を変え、発想を転換することで、そのハラハラをワクワクに変えられるよう努力したいと思います。

最後に、新型コロナウイルス感染症については、3年を経てようやく収束の見通しが立ってきたように思います。学校としては、これまでの基本的な感染症対策を継続しながらも、マスクを外して子どもたちの素敵な笑顔が見られるようにしたいと考えています。ただ、基礎疾患のある児童生徒も在籍しますし、マスクを外すことに不安を感じる児童生徒や職員もいますので、その場合は着用していただくなど状況を見て柔軟に対応していきたいと思います。では、今年度も明るく楽しくのびのびと頑張ってまいりましょう。

令和5年4月1日

香川県立香川東部支援学校長 田中 豊