訪問教育について

<訪問教育とは>
 特別支援学校の児童生徒で、重い障害や病気のために登校して教育を受けることが困難な子どもたちに対して、学校から教員を派遣し、家庭、施設、病院等で授業を行うことです。

<訪問教育の概要>
◆訪問回数、時間
 担当教員1名が訪問して授業を行います。1週間に3回が標準的な訪問回数ですが子どもの実態に応じて変更することもあります。1回の授業時間は2時間程度です。
◆学習内容
 生活リズムの確立や健康な身体づくり、人とのコミュニケーション力を高めることを目標とし、「リラクセーション、こう縮予防、感覚運動遊び、音楽遊び、制作活動、読み聞かせ、散歩」等を行います。子どもたちの実態は多様なので課題は一人一人異なります。子どもや保護者のニーズを的確に捉え、家庭生活を考慮しながら個別の指導計画を立てます。
◆複数訪問
 指導の内容に応じて教員が2名以上で訪問することもあります。
(養護教諭、自立活動室担当教員、学年主任、部主事など)
◆スクーリング
 通常は家庭で授業を受ける訪問学級の子どもたちが、登校して授業を受けることです。同学年の児童生徒や肢体不自由児が在籍する学級などで一緒に学習したり、運動会、若竹祭、ふれあい参観日、入学式、卒業式などの学校行事に参加したりします。

<よりよい訪問教育の推進に向けて>
 個別の教育支援計画を軸にして、子どもたちに関わる人たちとの連携を大切にし、訪問教育を進めていきます。保健や医療及び地域の専門機関との連携や支援会議の開催など、必要に応じて、子どもたちに関わる人たちが集まって話し合いの場を持ちます。