今回のSSH講演会。テーマは

まず始めに,第1部 「課題研究モデル発表」と題して,理数科3年生2名が自らが取り組んだ課題研究を英語と日本語で紹介。次に、課題研究を真剣に取り組んだことで、自分たちが何を得ることができたのか,どういう学びがあったのか,発表しました。

一番良かったのは,課題研究で夢が広がったこと,かけがえのない仲間が得られたこと。
これから課題研究を始めていく1年生にとって,大きな刺激となる話ではなかったでしょうか。
さて,第2部は
東京大学名誉教授 石 浦 章 一 先生による講演です。

・調べ学習,探究,研究の違いとは?
・グループで考えることの大切さ
・なぜ探究が大切か?科学の作法とは
・文系の探究でも計量分析を
・先入観にとらわれず,身近なところで疑問をもつこと
・オリジナルの研究が大切であること
・人間の脳は,学習は,すごい,ということ
いろいろな課題研究の実例をもとに教えて頂きました。
いつもの通り,質問もたくさんでました。

(石浦先生に)
○私たちが研究するにあたって,どこまで既存の情報や研究成果を用いてもよいのか
○先生が今まで見た中で一番印象に残っている研究は何か。
○科学リテラシーを身につけるためには,何が必要か。
○幅広い視野は,どうやって身につけるのか。どのようなことに興味を持てばよいのか。
○研究がつまずいたときには,どう対処するべきか。
(先輩に)
○他に研究しようと思ったものはあるか。
○途中であきらめた研究はあるのか。
今回も,学び多き講演会でした。
感想の一部を,紹介します。
○課題研究は大変で難しいものというイメージが強く,不安が大きかったが,今回の話を聞いて,とても楽しみになりました。日頃からふと不思議に思ったことをメモして,深く学んでいけるように経験を重ねていきたい。
○先入観を捨てて,一つ一つ疑問を持ち,日々物事を注意してみようと思いました。
○人間の脳についての話は,僕にすごい影響を与えたと思う。わかるまでやる。わかると脳が切り替わる。これは普段の勉強時に理解するまでしっかりやっていこうと思う。
○課題研究の明確なイメージをつかむことができた。新しい学びに向けて,基礎的な知識を身につけ,自分で課題を解決しようとする粘り強い研究ができるようにしたいと思った。
○今年一年間のSSH講演会の中で,「視野を広げる」「何でもやってみる」という言葉がある。ということは,この2つはどの分野でも共通していることだと思う。
○疑問について調べて,他人の意見を聴いたり,どんどん新しい疑問を追求していくことで研究を広げ,オリジナリティーのある,また役に立つものにしたいと思った。探究のなかで,「仮説→シミュレーション」を大切にしたいと感じた。データ分析を利用した研究を進めたいという気持ちが,より強くなった。
○一番最初に,先輩の課題研究を聴けて良かった。自分もあのような上手に発表したいと,意識を高く持つことができた。
○たくさん勉強し,知識を備え,幅広い興味・関心を持つよう心がけようと考えました。
○この講演と,3年生の課題研究発表を聴いて,課題研究を頑張ろうと思いました。
○課題研究の印象は理数系の人達が行う難しいことだと思っていました。日常について深く物事を考えていないのはもったいないと思うし,不思議を日常に置くことで楽しくなるのではないかと思います。2年生の課題研究に向けて,意欲を高めて行きたい。