校長室より

豊かな音楽に包まれて🎵

2023年3月28日 13時30分

去る3月21日(火 春分の日)、本校吹奏楽委員会の第48回定期演奏会がレクザムホール大ホールにおいて開かれました。4年ぶりに制限なしの開催とあって、大勢のお客様にご来場いただき、開演前からホール全体に何ともいえないワクワク感が漂っていた気がします。どのお客様の顔を見ても、音楽を楽しむことだけでなく、人と集うことやおめかししてお出かけをすることなど、日常を取り戻しつつある実感とともに喜ばしい気持ちを持たれている様子がうかがえました。校長として、また吹奏楽委員会OBとして、誇らしい気持ちを感じずにはおれませんでした。

演奏会は、スタンダードナンバー主体の第一部、ストーリー仕立ての第二部、地力を聴かせる第三部と、多彩な構成でしたが、演奏のレベル、演出の内容など非常にハイレベルな演奏に引き込まれました。実は今回、東京から来県した高校時代の旧友(彼も吹奏楽OB)と一緒に演奏を聴いたのですが、卒業以来久しぶりに定演を聴く友人は、特に二部の凝った演出に、「これは高高生が考えたの?」といたく感心していました。また、アンコール最後の【例の曲】でも、踊りながら演奏するなんてご法度だった世代の我々からすると、とても楽しく若々しいステージを楽しませてもらいました。

ただ、残念だったことが一つ。それは、隣の小ホールでほぼ同時刻に、本校の音楽部(合唱部)を含む五つの高校の合唱系部活動が『第5回ジョイントコンサート』を開催していたことです。本校音楽部の部員は、12月に行われた『第九演奏会』でソリストを務めた少数精鋭の四名、しかも、本校オーケストラ部がゲスト出演するとあっては、校長として「どちらも聴きたい!」となってしまい、結局大ホールと小ホールの間を行ったり来たりしながら両方を聴いていました。なので、両方とも全体を通しては聴けていないわけで、演奏会の全体的な感想を述べることができないのです。

とはいえ、合唱は合唱で沢山のお客様にお越しいただいていましたし、小ホールならではのほっこりとした空間に高校生の瑞々しい歌声が響き渡っていました。第5回と歴史が浅いがゆえの手作り感が微笑ましかったり、5校合同ゆえの時折垣間見えるギクシャク感が初々しかったりと、演奏会の形態や楽しみ方はそれぞれだなあと感じました。

どこの高校でも合唱人口は減少傾向だと耳にしますが、このように豊かなハーモニーを何の道具も使わずに奏でることができる合唱の魅力を、より多くの方に味わってほしいと思いますし、部活動としても盛り上がってほしいと願うばかりです。

二つ身体がほしくなるほど慌ただしい数時間でしたが、二つの演奏会を心から楽しみ、高校生の若いエネルギーに包まれ、おまけに旧友との旧交も温められて、本当に大満足な数時間でした。

出演した生徒の皆さん、お疲れ様でした。

ご協力いただいたOBなど関係の皆様、ありがとうございました。

お越しいただいたお客様、お楽しみいただけましたか? 来年もよろしくお願いいたします♪