SSHブログ

SSH自然体験合宿報告

2013年8月2日 19時26分

7月30日(火)~8月1日(木)にかけての2泊3日間の日程で、1年生全クラスから参加希望者を募って、「SSH自然体験合宿」がおこなわれました。

 まず初日には、午前中に岡山県の「倉敷科学センター」に立ち寄り、常設展示の他に「小惑星探査機『はやぶさ』と宇宙機模型大集合」という企画展もおこなわれており、興味津々で館内の見学をおこないました。その後、プラネタリウムで、今夜の星空の予習をした後、兵庫県立大学天文科学センター西はりま天文台へと向かいました。到着後、センター長の伊藤洋一先生の出迎えを受けた後、昼間の星の観望会に参加しました。青空の中、金星やうしかい座の1等星アルクトゥルス、太陽のプロミネンスなどを見せていただきました。その後、高木悠平研究員から、今回、観測させていただく小惑星についての特別講義がありました。講義の後には、次々と質問の手があがり大変興味をもった人が多かったようです。

 夕食後は、一般に公開されている中では世界最大の「なゆた望遠鏡」による観望会や天文学実習などがあり、深夜まで観測が続きました。

H25shizen00... H25shizen00...
伊藤洋一センター長からの歓迎の御挨拶 昼間の星の観望会の様子
H25shizen00... H25shizen00...
高木悠平研究員による特別講義 なゆた望遠鏡による観望会

 研修2日目は、朝からバスに乗って1時間ほど移動し、兵庫県三田市にある「人と自然の博物館」へ行きました。博物館では、学芸員の 高野温子先生から「博物館と標本資料」という演題で特別レクチャーがありました。その後は、各班ごとに博物館の取材をおこないました。午後は、さらにバスで移動し、三木市にある「兵庫県広域防災センター」と、国の研究機関である「防災科学技術研究所 兵庫耐震工学研究センター(E-defense)」において研修しました。

H25shizen00... H25shizen00...
高野先生による特別レクチャー 特別に標本室を見せていただいた
H25shizen00... H25shizen00...
起震車による地震体験(現在震度「7」です!) 実験台の上に載せられた試験用の建築物

 夕方から、また西はりま天文台にもどり、夜の天文学実習では、センター長の伊藤先生と高木研究員の御指導により、冷却CCDカメラを使った測光観測を体験させていただきました。具体的には、火星と木星の軌道の間に多く見られる「小惑星」の1つを、冷却CCDカメラで連続的に測光観測し、小惑星の自転周期を明らかにするという観測をおこないました。各班ごとに交代で4時間ほどの連続撮影をおこないましたが、途中雲が多くなり、完全なデータを取ることはできませんでしたが、小惑星の変光の様子をグラフ化することができました。

H25shizen01... H25shizen01...
冷却CCDカメラを用いた観測の様子 撮影したデータをコンピュータで解析中

 3日目は、朝から天文台を出て、理化学研究所 大型放射光施設 SPring-8 へ向かいました。今回は、特別に蓄積リング棟の中へ入れていただき、研究の現場を間近に見ることができました。また、真新しいX線自由電子レーザー施設SACLA も見学させてもらいました。

H25shizen01... H25shizen01...
研究者の方から熱心に説明を聞く参加生徒たち SACLAでの施設見学の様子
H25shizen01... H25shizen01...
蓄積リング棟の中へ SACLAの玄関付近で、今回の参加者一同