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建築科の活動

【講話】建築の最前線で活躍するプロに聞く!「現場のリアル」と「未来のキャリア」【建築科】

2026年2月20日 09時52分
本日は本校の建築科にて、香川県建築士会青年部の方々をお招きし、学生との座談会を実施しました。 建築業界の第一線で活躍されている若きプロフェッショナルから直接お話を伺える、大変貴重な機会となりました。
【登場人物】

Aさん(設計事務所代表):現場監督を経て独立。住宅や店舗、児童施設などを手がける。

Bさん(構造計算・元現場監督):マンションや木造の現場監督を経て、現在は構造計算に従事。一級建築士。

Cさん(CGパース・設計):建物の完成イメージをCGで制作し、提案を行う。

学生:建築業界への進路に興味を持つ高校生たち。
1. 建築の仕事は「現場」から始まる
学生:将来、建築の仕事に就きたいと考えていますが、皆さんは最初から今の職種を目指していたのですか?
Bさん:私は最初、マンションや学校の現場監督を2年ほど経験し、その後、木造住宅の現場監督を2年しました。今は裏方の仕事ですが、柱や梁の強度を計算する構造計算の事務所で働いています。現場を知っていることは今の仕事にも大きな強みになっています
Aさん:私も同じです。まずは現場監督として修行し、その後、設計事務所で経験を積んでから独立しました。現場監督を経験すると、図面が実際にどう形になるのか、「収まり(部材の接合具合)」が理解できるようになるんです
Cさん:私は設計職として、お客様と打ち合わせをして間取りを決めたり、それをCGにして提案したりしています。建築には現場管理、設計、CG制作、構造計算など、本当に多くの役割があるんですよ
2. 仕事で最も大切な「コミュニケーション能力」
学生:働く上で、一番大変なことは何ですか?
Bさんコミュニケーションですね。現場監督になると、自分より年上のベテラン職人さんたちに指示を出さなければなりません。精神的にきついこともありますが、わからないことを「わからない」と正直に聞き、職人さんと信頼関係を築くことが一番大切です
Aさん:設計も同じです。設計者のこだわり、大工さんのこだわり、そして現場監督の利益。これらをうまく調整して、お客様にとって最高の建物を作るのが私たちの役目です
Cさん:結局、最後は「人と人との繋がり」なんです。若いうちに恥をかくことを恐れず、いろんな人と話す練習をしておくといいですよ
3. 独立のタイミングと覚悟
学生:皆さんのように、自分の事務所を持つ(独立する)には何が必要ですか?
Aさん:私の場合は、「人の下につきたくない」という思いが強くて、最初から独立を前提に就職しました。大体30歳前後、実務経験を5〜8年ほど積んで、「住宅一軒なら一人で回せる」という自信がついた時がタイミングかもしれません
Bさん:資格(二級建築士や一級建築士)は持っておいたほうがいいですね。あとは、同級生や仕事仲間のネットワークです。困った時に相談したり、仕事を融通し合ったりできる仲間は一生の財産になります。
4. これから建築を学ぶ皆さんへ
Cさん:高校生活では、勉強はもちろんですが、部活や遊びも全力で楽しんでください。その経験が、将来お客様と話す時の引き出しになります
Bさん:建築の仕事は、自分が手がけた建物が形に残り、そこで人が生活する様子を見ることができる、本当に素晴らしい仕事です
Aさん:たくさん悩んで、自分の決めた道を信じて進んでください。建築業界は大変なことも多いですが、「真心を持って向き合える人」なら、きっと楽しく働けるはずです
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