集会などで訓辞された内容を中心にお知らせします。

5月全校集会講話(5月7日(火))

 10連休の間に元号が変わった。  「平成」は、日本が戦争をしなかった時代であったことは大変良かったが、大きな自然災害が多かった時代であったとの評価もある。  平成生まれの皆さんにとっては、2つ目の元号を生きることになるわけだが、昭和生まれの私にとっては3つ目の元号を生きることになる。  平成という時代は、私にとっては教員として活躍した、まさに脂の乗り切った時代であったと同時に、結婚し子どもに恵まれ、家を建て、また父が他界するという人生における大きな転機があった時代である。平成の終わりということを考えるとき、大変感慨深く、本当に「一つの時代=自らの全盛期が終わったな」という感想を持つ。

 さて、今月からは「令和」という時代になる。この令和の意味については、4月1日の発表の際にテレビや新聞で大きく報道されたが、この時代の始まりに当たり、この元号が持つ意味やその背景について話しておきたい。  まずは、今回の元号「令和」は、 1 これまでの元号(248番目)の中で、初めて国書である万葉集が典拠であること。 2 歌人である大伴旅人が大宰府長官時代(紀元730年 奈良時代)に、公邸で九州一円の医師らを招いた宴を開いた時につくった。その宴は、庭に咲く梅を詠み比べる宴だった。 3 旅人が詠んだ開園の辞、「初春の令月にして、気よく風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」の箇所の「令月」の「令」と「和らぎ」の「和」である。 その意味は、「時あたかも新春の佳き月、空気は美しく風はやわらかに、梅は美女の鏡の前に装う白粉のごとく白く咲き、蘭は身を飾った香の如きかおりをただよわせている」というもの。 安倍総理大臣は、記者会見で、「厳しい寒さの後に見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした願いを込めた。」と述べた。 「令」には、「上から下に指図する」という意味のほかに、令嬢とか令夫人と使われるように、「姿かたちが良い・美しいという」意味がある。「和」は、「穏やかとか、和やか」という意味である。

 現在15歳〜18歳の皆さんにとっては、この令和の時代は、人生で最も輝き活躍する時代になることだろう。 この令和の時代に実施されることが決まっている事柄について、いくつか紹介する。

1 2019年(令和元年)7月 参議院議員選挙 ・・・ 18歳を迎える人はぜひ投票を。前回の統一地方選挙では、18歳と19歳の投票率が非常に低かったとのこと。私たちは、投票ということでしか国の政治の動向を左右できない。小さな一票だが、まとまることによって大きな流れを作るもの。選挙権があるという自覚を持って行動を。 2 2020年(令和2年)7月〜9月 東京オリンピック・パラリンピックの開催

3 2021年(令和3年)1月 大学入学共通テストの実施 ・・・ 現在の2年生が受験する。これまでの大学入試センター試験は廃止。2020年(令和2年)4月から、英語の外部検定試験を2回受検。

4 2022年(令和4年)4月 18歳成人 ・・・ すでに18歳選挙権は始まっているが、その他の事柄についても飲酒や喫煙を除き、「大人」として扱われる。現在の1年生は、19歳になったら成人と見なされる。国が心配しているのは、消費者としての行動。自分の判断で「契約」を結べるようになる。「成人」になる前に家庭科で消費者保護について学ぶことが求められている。

5 2022年(令和4年)4月 新学習指導要領による新課程での授業開始 ・・・ 地歴では、日本史Bとか世界史Aがなくなり、「歴史総合」「日本史探究」というような科目が登場する。教科「情報」が大学入学共通テストに入るかも?

 もう少し大きな視点から話すと、現在国は、「高等学校普通科の見直し」とか「文理分断からの脱却」ということを言っている。さらにAIの時代はもうすぐそこまで来ている。一方で、本校では今秋ごろにはやっと校内にwi-fi環境と、タブレット端末が数台導入されることになっている。学校は時代についていきかねている状況である。 しかし、皆さんが活躍する「令和」の時代には、これまでとは全く違った価値観や技術が登場してくる。まさに不確かで、見通しがきかない現状にあるという気がする。ただ、間違いないのは、語学力をはじめとする高等学校で学ぶ基本的な知識がないと、令和の時代は非常に苦労するであろうということである。大学受験は大事なのだが、「大学に合格する」ことを一歩超えた「生涯学び続ける」という意識をもって行動することが求められる時代になると思う。

 最後にいい話を一つ紹介しておく。4月17日(水)の朝の登校時。附属小学校の女子児童が登校時に道路で転んで足をすりむいていたところに、本校生5名が手当てをしてくれたとお礼の電話があった。5名は、音楽科の2年生2名と3年生3名だった。大変善い行いをしてくれた。ありがとう。 こういった行為が坂出高校の名をあげてくれる。「困った人がいたら手を差し伸べる。」当たり前だと思われることだが、今後も続けてほしい。



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Last-modified: 2019-05-08 (水) 11:16:36 (17d)