教育研究部(国際交流・国際理解)

国際交流・国際理解のブログ

交流会⑤ 坂出高校×フューチャーデザイン日本語学校(GSP)

2023年11月22日 09時05分

 11月26日に交流会を行いました。今回は、坂高生1名×留学生2~3名(同じ国出身の方)というグループで、食事のマナーについて話し合いました。

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 坂高生は、お箸の使い方を割り箸を使いながら教えたり、わたし箸やよせ箸といった「してはいけない」ことを伝えたりしました。

 留学生の多くが母国ではお箸を使用しないため、「なぜ、それをしてはいけないのですか?」と、興味津々で尋ねられいましたが、坂高生はこの質問に答えるのになかなか苦労している様子でした。

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 どんな日本語を使うかという言語の課題もありますが、文化的背景の異なる方々に理由を納得してもらえる表現や説明を考えなければならないからです。

 そして、そもそもの話になりますが、マナーの良し悪しは知っていても、その理由を知らないことも多いからです。「ダメなものはダメなんです…、何でダメなんだろう…」と悩んでしまう姿も見られました。

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 グループで話しあったことを、全体にも共有します。今回は、ご飯を食べる演技をしながら、説明しました。

 スリランカでは、食事は右手で食べます。第1関節までの指先を使い、顔に指を添わせる向きで口元に運びます。(指が顔に垂直に向く、指を口につっこむ、ような食べ方はNGだそうです。)こぼさないように左手で受けをしますが、こぼれて左手についたものは地面についたのと同じで、口にしてはいけません。生徒にとって一番の驚きだったのは、「ラーメンも指で食べる。小さいころから食べているから、熱くない。」ことだったそう。

 バングラデシュにも、食事の挨拶があるそうです。「ビスミッラ」「アルハムデュッリッラ」

 フィリピンでは、食事をしているときに友人が通りがかったら、食事に誘うのが礼儀だそう。いつ人が訪れてもよいように、食事を作るときはたくさん作り、余ったら持ち帰っていただくそうです。

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 活動後、生徒たちはリフレクション(振り返り)を書くことになっています。よい気づきを得られたようですので、いくつかの言葉を紹介します。

・「外国の方々と関わる際、相手の国のルールやマナーを知らないと、意図せず、相手も自分も不快な気分になってしまうことがあると分かった。」

・「相手の国を知ろうとすることが、お互いを尊重することにつながると思う。」

・「留学生たちが自分の国の文化を日本語で一生懸命に伝えようとする姿を見て、私も外国語(英語)を“使える”ように勉強したいと思った。」