校長室から

宮滝校長 胸像・小

 本年4月1日付で香川県立丸亀高等学校に赴任いたしました、校長の宮滝寛己です。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 このたびは本校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
本校では現在、全日制課程に833名、定時制課程に35名、通信制課程に175
名の生徒が在籍しており、それぞれの課程において、生徒一人ひとりが自らの夢や目標に向かって努力を重ねています。教職員と生徒が心をひとつにして、新年度も活気あるスタートを切りました。

 さて、本校の沿革をひもとくと、その歴史は実に132年にのぼります。明治26(1893)年、香川県尋常中学校丸亀分校の設置を起点とし、明治34(1901)年には香川県立丸亀中学校、明治39(1906)年には香川県立丸亀高等女学校が設立され、男女それぞれの教育の礎を築いてまいりました。戦後の学制改革に伴い、昭和24(1949)年には両校が統合されて香川県立丸亀第一高等学校となり、昭和28(1953)年より現在の「香川県立丸亀高等学校」として新たな一歩を踏み出しました。

 本校は、香川県内でも有数の伝統校であり、四万四千人を超える卒業生を輩出してきました。その中には、経済学者・元大蔵大臣の津島寿一先生、世界的に活躍した洋画家・猪熊弦一郎画伯をはじめ、学術・文化・政財界・スポーツなど、あらゆる分野で指導的な立場を担う多くの先輩方がいらっしゃいます。現在も、国内外で活躍する卒業生の姿は、在校生にとって大きな励みであり誇りです。

 「終始一誠意」の校訓は、いついかなる時も誠意を持ってことにあたるという、人としての在り方が込められています。生徒たちはこの精神を胸に、日々の学びや部活動、学校行事、生徒会活動などに全力で取り組んでいます。「文武両道」をモットーに、自らの可能性に挑戦し続ける姿勢こそが、丸高スピリットの真髄です。

 教育活動においては、知・徳・体の調和のとれた人格の育成を目指し、学力の向上はもちろん、自主性・協調性・社会性を育む指導に取り組んでいます。特に近年は、探究学習や地域との連携活動、ICTを活用した教育の充実にも力を注ぎ、生徒の創造的な思考力・表現力を高めています。

 132年の歴史と伝統を礎に、香川県立丸亀高等学校はこれからも時代の変化に柔軟に対応し、生徒の可能性を最大限に引き出す教育を推進してまいります。そして地域に根ざし、地域と共に歩む学校としての責任を自覚し、社会に貢献できる人材の育成に努めてまいります。

 今後とも本校の教育活動へのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

                              令和7年4月
                              香川県立丸亀高等学校
                              校  長 宮 滝  寛 己