通信制Q&A

Q1 高等学校の通信制課程というのは、どのような課程ですか?

 通信制課程は全日制課程や定時制課程と同様に、高校に置かれている3つの課程のうちの1つですが、定時制課程と混同されている人が多いようです。また、英会話やペン習字等の通信講座と混同している人もいるようです。
 もともとは、定時制課程と同じように働きながら高校卒業の資格を取りたいと考えている人のために作られた課程です。定時制課程との大きな違いは、定時制課程では毎日、昼夜間(主に午後から)に登校して授業を受けることになりますが、通信制課程では平日自宅で、渡されたレポ-トの作成を中心に自分で学習し、月に3~5回程度の決められた日曜日に登校して面接指導(日曜スクーリング)を受けるという点です。

Q2 毎年何人くらいが入学していますか?また、出願者は全員合格するのですか?

 編・転入生を含めて50人程度が合格・入学しています。また、不合格者も残念ながら出ています。

Q3 卒業までには、何年かかりますか?
 中学卒業の入学者は、修業年限が3年以上となっています。はやくて3年で卒業が可能です。過去に高校での修得単位がある編入学者に関しては、前籍校での修得単位数によっては1年か2年での卒業が可能です。資格については、全日制課程や定時制課程と同様に高等学校普通科の卒業資格が得られます。

Q4 全日制課程や定時制課程との仕組みの違いをもう少し詳しくお願いします。

 全日制課程や定時制課程では、毎日登校する必要がありますが、通信制課程では学校に登校するのは、毎月の決められた3~5回程度の日曜日です。「面接指導日」とか「日曜スクーリング」と呼んでいますが、その日に授業(通信制では面接指導と呼びます)を受けたり、遠足や文化祭等の特別活動に参加したりします。
 スクーリング以外では、「報告課題」いわゆる「レポ-ト」を教科書と学習書等を参考にして作成します。自分で計画を立て『自学自習』をすることが通信制における学習の基本となっています。
 そのほか、前期・後期に1回ずつ「試験」が行われます。

Q5 通信制課程の生徒に何か特徴はありますか?

 年齢面での特徴は中学校卒業直後の人から中高年の人まで、幅広い年齢層の生徒が学んでいることです。(親子ほども年齢差のある生徒が同じ教室で学んでいます。)また、職業面でも販売や事務等様々な職種の人が一緒に学んでいます。「特修生」という制度もあり、これは卒業を目的としないで生涯学習の一環として、自分が希望する科目だけを受講できる制度です。

Q6 他の高校を辞めてから入学するとき、前の高校の単位はどうなりますか?

 ほかの高校で修得している単位については、それを生かしたまま2年生以上へ編入することができます。すべての単位が認められるわけではありませんので、お問い合わせください。