平成30年度 創立記念講演会
2018年5月30日 16時55分今年の創立記念講演会は、本校平成5年卒、
東京大学大学院工学系研究科特任准教授の松尾豊先生です。
演題は
「人工知能は人間を超えるか -ディープラーニングの先にあるもの-」
です。
ディープラーニングという言葉、なかなか聞きなれないかもしれませんが、
深層学習、つまり人間が自然に行うタスクをコンピュータに学習させる機械学習の手法の1つです。
ここ数年で研究が一気に進んでいる分野だそうで、
身近なものでいうと、囲碁や将棋で人間が勝てなくなくなってきましたが、
プロの対局を学習させ、PC内でその学習を元に更に技術を向上させていくので、強くなるのだそうです。
世界を見れば、この分野で若い研究者がどんどん頭角を現しているとのこと。
無限の可能性がある高校生たちに、先を見据えて頑張って欲しいとエールを送られました。
質問も活発になされました。
印象的だったのは「人工知能が人間を支配する時がくるのか」という内容に対し、先生の答えは「No」でした。
「人間でいう【知能】が、鳥でいう【飛ぶこと】である。
人類が飛行機に乗るようになったが、飛行機がチュンチュン鳴いたり巣を作ったりはしない。それと同じ。
人工知能が人間を支配するというのは映画などで影響されるかもしれないが、勘違いしてはいけない」
とのことでした。
生徒会長の挨拶。現会長はこれが最後のお仕事でしたが、素晴らしい挨拶でした。
放課後の座談会も活発に意見交換が行われました。