酷暑の中、多数のご参加、ありがとうございました!短い時間でしたが、西高が「どんな学校なのか」見たり聞いたりできましたか?西高の魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。
昨年度から、熱中症対策のため説明会を教室で行ったり、西高生の「生の声」を届けるために「西高生との懇談会」を行ったりしていましたが、今年はそれに加えて、全ての参加者が同じ時間帯で参加できるように日程や会場を工夫し、MDP・DX発表会やドローン体験会なども実施しました。初めての試みでしたので、運営面でご迷惑をお掛けしたところもあるかもしれませんが、何事も挑戦しなければ進化できないと思いますので、これからもいろんなことにチャレンジしていきたいと思います。


もうすぐ2学期が始まります。中学3年生のみなさんにとっては、進学先を決めたり受験勉強をしたりと、忙しい日々が続くかもしれません。それでも、「残り半年の中学校生活を楽しむ」ことは忘れないでくださいね。みなさんが充実した時間を過ごせるよう願っています。
それでは、また西高でお会いできるのを楽しみにしています。
8月7・8日に希望生徒25名がDX(デジタルトランスフォーメーション)に関する学びを深めるため、データサイエンスや情報工学などの理工系分野を学べる、4つの大学を訪問しました。各大学では最先端の研究や教育内容について説明を受け、生徒たちは進路選択や将来のキャリア形成に向けて、貴重な学びの機会を得ることができました。
1日目AM 関西学院大学 神戸三田キャンパス
生命環境学部 生命医学科の関 由行先生による「生まれで決まること、育ちで決まること〜遺伝と環境の相互作用〜」という講義では、遺伝と環境が与える影響について、専門的な視点からわかりやすく解説していただきました。大学での学びに必要な姿勢や考え方についても触れてくださり、生徒たちにとって大変有意義な時間となりました。

昼食は学食で、それぞれが自由にメニューを選び、大学生活の雰囲気を味わいました。

1日目PM 立命館大学 大阪いばらきキャンパス
情報理工学部の橋口 哲志先生より、学部での学びや研究内容についてご説明いただきました。コンピューターを「ユーザー」として使いこなすのではなく、「クリエイター」として新たな価値を創造する学びが展開されていることを知り、生徒たちは大きな刺激を受けました。

施設見学では、最新鋭の設備や研究環境、洗練された学習スペースなどに触れることで、まるで“近未来”の施設を見学しているような感覚を覚えました。研究体験では、4回生が数ヶ月で完成させたゲームのデモを体験しました。VR技術を活用したもので、ゲームの世界に入り込んだような感覚で、生徒は夢中になってプレイしていました。高校時代にはプログラミングの経験がほぼなかった学生たちが制作したとは思えないほどの完成度の高さに驚かされました。

2日目AM 滋賀大学 彦根キャンパス
データサイエンス学部の姫野 哲人先生による模擬授業を受講しました。講義ではデータサイエンスについて、実例を交えながらわかりやすく説明していただきました。データは使い方次第で誤った誘導にも繋がるため、目的や対象を明確にした上で活用することが不可欠であると学びました。
また、模擬授業後にはデータサイエンス学部の学生との交流会もあり、大学生活や自身の進路選択に関することなど、率直な質問に答えていただきました。学生の声を聞くことで、大学での学びをより具体的にイメージすることができました。

2日目PM 大阪工業大学 枚方キャンパス
情報システム学科の水谷 泰治先生によるプログラミング実習を体験しました。プログラミングを学ぶ意義についてお話しいただいた後、未完成のプログラムを完成させる過程を実際に経験することができました。
VR室の見学では、情報メディア学科の河北 真宏先生から研究内容のご説明をいただき、実際にその一部を体験しました。仮想空間を活用した先進的な研究に触れることで、情報技術がもたらす新しい表現やコミュニケーションの可能性を感じることができました。
新設されたDXフィールドの見学では、樫原 茂先生より、実世界情報学科での学びの一つである「プログラミングドローン」についてご説明いただき、実際に体験しました。デジタル技術が現実世界とどのように融合し得るかを学ぶことができました。
未来の社会を支える技術の最前線に触れ、生徒たちは大きな刺激を受けました。


今回のDXツアーを通じて、生徒たちはそれぞれの分野における最先端の学びに触れ、進路や将来を考える貴重な機会を得ることができました。
お忙しい中、温かくお迎えくださり、充実したプログラムをご提供いただいた各大学の先生方・学生の皆様、そして準備や運営にご尽力くださった大学職員の皆様に、心より感謝申し上げます。
8月4・5日、希望生徒20人が東京・神奈川方面へのDXツアーに参加してきました。
1日目①株式会社NTTデータMSE
会社概要やシステム開発の仕事の流れ、開発内容についての説明の後、開発室や社長室の見学、社員様との座談会に参加させていただきました。システム開発は日常生活に不可欠であり、サービスとして社会に出るまでにいくつものステップがあることを学びました。カーナビゲーションシステムのデモ機なども体験させていただき、生徒たちは最先端の技術に感動するとともにSEの仕事のイメージが具体的になったようでした。実際の現場でご活躍されている方々から直接お話を伺えたことは、今後の進路や学びに大きな刺激となりました。







②横浜市立大学
学食利用、模擬講義と入試方法についての説明の受講、構内見学などをさせていただきました。データサイエンス学部所属の先生による模擬講義では「交絡という不思議な現象」というテーマで講義していただき、疫学の社会的意義やそのためにデータサイエンスが活用されていることを学びました。また、様々な入試方法があることを説明していただき、早期から大学について調べておく必要があると(引率教員も含め)再認識することができました。大学らしい実験室や大きな講義室も見学させていただき、生徒たちは大学生活へのイメージを膨らませることができた様子でした。






2日目①東京都立大学
講演「大学はどういうところか」では、充実した大学生活のために高校生がすべきことは能動性を高めていくことであると教えていただきました。システムデザイン学部所属の先生による模擬講義「認知心理学入門」では、2つの視覚経路について具体例を用いて説明していただき、「認識する」ことにも違いがあることを学びました。認知科学や実験心理学をシステムデザイン学部情報科学科で研究する意義として、「システムを使うのは人間であるので、人のことを知らないと技術は広がらない」というご説明が心に残りました。また、院生スタッフによる研究紹介では、線状降水帯の予測についての研究内容を紹介していただきました。その内容や発表の仕方は、MDPでの探究活動のお手本となるもので、プレゼンを聞けた生徒たちは今後目指すべきところが明確になったと思います。








受け入れしてくださった企業・大学、そして対応してくださった皆様には、本校生のためにここまで準備してくださったことに心より御礼申し上げます。生徒にとって、非常に有意義で刺激的な学びの機会となりました。
大学での模擬講義は、高校生には理解が難しかったかもしれませんが、難しく感じられたことは、現在の学力と大学での学びに必要な学力とのギャップを体感できたよい機会になったと思います。参加した生徒たちがその差を埋めるための行動を起こしてくれることを期待しています。